賃貸で楽器を弾いたり、歌の練習や配信をしたいけれど音の問題が気になる——そんな悩みを持つ方に、簡易防音室「Light Room(ライトルーム)」は有力な選択肢のひとつです。
ただし、これは「完全防音室」ではありません。購入前にこの点を正しく理解しておかないと、期待とのズレが生じます。この記事では、実際に購入・使用した体験をもとに、Light Roomのリアルな評判と口コミをまとめました。
結論から言うと、歌の練習・配信・ナレーション録りなどで「ある程度音を抑えたい」人には現実的な選択肢です。一方、深夜に大音量で楽器を鳴らしたい人や、完全防音を求める人には向きません。
Light Room(ライトルーム)の基本情報
Light Roomはinfist Designが販売する組み立て式の簡易防音室です。SサイズからLLサイズまで複数のラインナップがあり、カラーはホワイト・ブラック・ナチュラルから選べます。
Sサイズのスペックは以下の通りです。
- 本体サイズ:W105×D105×H218.7cm
- 内寸:W103×D103×H218cm(約0.64畳)
- 重量:約26kg
- 消音効果:-15dB(公称値)
- 価格:10万円前後
高さは約2メートルと立って使えるサイズ感ですが、幅は約1メートル程度。大人一人が入ると腕を伸ばすのがギリギリの広さです。ギターを抱えて演奏することはできますが、体が大きい方には窮屈に感じるかもしれません。
ワンルームに置いた場合の存在感はかなりあります。「部屋のなかにもう一つ部屋がある」状態になるので、設置前にレイアウトはきちんと確認しておくのが無難です。
賃貸でも導入できるのか
Light Roomは工事不要の組み立て式なので、賃貸でも問題なく設置できます。壁や天井への固定も基本的に必要ありません。
また、引っ越し時にはパネルをバラして移動させることが可能です。ただし、合計約26kgあるので「軽々と運べる」というわけではなく、搬入・搬出にはそれなりの手間がかかります。一人暮らしでも不可能ではありませんが、できれば誰かに手伝ってもらった方が安心です。
賃貸との相性という意味では、工事不要・原状回復不要という点が大きなメリットです。賃貸でも防音対策を諦めたくない方にとっては、現実的な選択肢になります。
実際に使って感じたメリット
導入のハードルが低い
防音室といえばリフォームや工事が必要なイメージがありますが、Light Roomは組み立てるだけで使えます。工具も基本的に不要で、初めて設置した場合でも手順通りに進めれば数時間で完成します。
防音スペースを業者に工事で作ろうとすると40万円以上かかることも珍しくありません。10万円前後で導入できるLight Roomは、コストパフォーマンスの面でも十分に選択肢になります。
吸音・消音の実感がある
Light Roomに入ると、音の反響が明らかに変わります。室外の生活音が聞こえにくくなり、自分の声や楽器の音がこもった感じになる——これが「吸音」の効果です。
実際に検証したところ、約-15dB前後の消音効果が確認できました。体感としては、音が完全に消えるわけではなく、「かなり小さくなる」というレベルです。ただし、建物の構造や時間帯によって聞こえ方は変わるため、完全に隣室へ音が届かなくなるわけではありません。
完全な遮音ではありませんが、歌の練習・配信・ナレーション録りといった用途では十分に機能します。
配信や録音での使いやすさ
マイクを使ったレコーディングや配信では、室外のエアコン・扇風機・足音・椅子のローラー音などのノイズが混入しにくくなります。防音というより「集音しやすい環境を作る」という意味で、Light Roomの吸音効果は実用的です。
実際に使って感じたデメリット
完全防音ではない
これが最も重要な点です。Light Roomの外に出ると、中の音は普通に聞こえます。-15dBという数値は、ゼロにするのではなく「かなり小さくする」効果です。
深夜に歌を歌ったりギターを弾いたりするのは、Light Roomを使っていても避けた方が無難です。逆に言えば、昼間や夜間早めの時間帯であれば、近隣トラブルのリスクをかなり減らせます。
室内が暑くなる
密閉構造のため、夏場は特に室内の温度が上がります。エアコンをつけていても防音室の内部まで冷えるわけではありません。扇風機のコードを下から通すなどの対策が必要で、長時間の使用は体への負担になります。
換気扇がない場合は、定期的に扉を開けて換気することも意識してください。
圧迫感と狭さ
0.64畳という広さは、立って使う分には問題ありませんが、圧迫感があります。特にギター演奏は「できるけどギリギリ」という感覚で、体が大きい方や動きのある楽器演奏には向かないかもしれません。長時間の使用では、狭さと暑さが重なってストレスになることもあります。
設置・移動はそれなりに大変
組み立ては工具不要とはいえ、約26kgのパネルを一人で扱うのは楽ではありません。引っ越しのたびに分解・組み立てが必要になるので、頻繁に移動する方には向かない側面もあります。
口コミ・評判と実際の使用感は一致するか
Amazonなどに寄せられた口コミを見ると、概ねポジティブな評価が多い一方で、以下のような声も見られます。
- 「防音ではなく吸音だった」——これは事実。完全遮音を期待するのは適切ではありません
- 「隣室には聞こえた」——Light Roomの外では音は聞こえます。ただし、かなり小さくなる
- 「設置が一人では大変だった」——これも実感通り。二人での作業を推奨します
- 「ホームレコーディングには十分」——配信・ナレーション・歌練習には実用レベル
評判と実際の差が出やすいのは「防音」への期待値です。「防音室」という言葉から「完全に音が遮断される」と思って買うと失望しますが、「吸音・消音室」として使うなら期待通りの性能を発揮します。
Light Roomに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
- 賃貸でも防音対策をしたい人
- 歌の練習・配信・ナレーション録りに使いたい人
- 完全防音は求めないが、音をある程度抑えたい人
- 引っ越しの可能性があり、持ち運べる防音環境が欲しい人
- コストを抑えながら録音環境を整えたい人
こんな人には向いていない
- 深夜に大音量で楽器を演奏したい人
- 完全防音を求めている人
- 広いスペースが必要な楽器(ドラムなど)を使う人
- 狭い空間が苦手な人
まとめ:Light Roomは「吸音室」として割り切れる人の選択肢
Light Roomは、完璧な防音室ではありません。しかし、賃貸でも設置できて、工事不要で導入でき、コストも10万円前後に収まる点は大きな魅力です。
「音を完全に消したい」ではなく「音をかなり抑えたい、録音環境を整えたい」という目的であれば、Light Roomは十分に応えてくれます。実際にレビュー動画(YouTube)でも、その消音効果と使用感を確認できます。
購入を迷っている方は、「防音」ではなく「吸音・消音」として期待値を調整したうえで検討してみてください。その条件に合う人にとっては、賃貸でも使える現実的な選択肢になります。