みなさん、こんにちは。華山です。ギターの演奏を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
特にアコギですが、自宅で練習していると音漏れが気になると思います。
そこで今回は、アコースティックギターの音を小さくする方法を比較しながら、特にサイレントピックについて種類や選び方・効果やメリット・デメリット・自作方法などを詳しく説明します。
アコースティックギターの音を小さくする方法
アコースティックギターの音を小さくする方法は以下のようになっています。
- 消音グッズを使う
- 奏法を変える
- 環境を変える
消音グッズを使うこと、奏法を変えること、環境を変えることが主な方法です。
それでは順番に解説します。
消音グッズを使う
消音グッズは、手軽にギターの音量を小さくできる最も一般的な方法です。代表的なものとして、以下の3種類があります。
サウンドホールカバー
サウンドホールに装着することで、音の振動を抑えます。
弱音器
弦とフレットの間に挟むことで、弦の振動を抑えます。
サイレントピック
柔らかい素材で作られたピックで、弦の振動を抑えます。
奏法を変える
奏法を変えることで、ギターの音量をある程度小さくすることができます。具体的には、以下のような方法があります。
弱い力で弾く
強く弾くと音量が大きくなるので、弱い力で弾くようにしましょう。
指の腹で弾く
爪で弾くと音量が大きくなるので、指の腹で弾くようにしましょう。
バレーコードを使う
バレーコードは、開放弦を使わないコードなので、音量が小さくなります。 これらの奏法を意識して練習することで、音量を抑えながら演奏できるようになります。
環境を変える
ギターを練習する環境を変えることで、音量の問題を解決できる場合があります。具体的には、以下のような方法があります。
防音室を使う
防音室があれば、周囲に音を漏らさずに思いっきり練習することができます。
夜遅い時間帯に練習しない
夜遅い時間帯は、周囲の迷惑になるので、練習を控えた方がよいでしょう。
ヘッドフォンを使う
ヘッドフォンを使えば、周囲に音を漏らさずに練習することができます。 これらの方法を組み合わせて、自分に合った音量で練習できるようにしましょう。
以上、さまざまな対策をご紹介しましたが、今回はサイレントピックについて詳しく説明します。
サイレントピックとは
サイレントピックは、アコースティックギターの音量を小さくするために使用されるピック型の弱音器です。
非常に薄い素材と穴の空いた形状によって高い柔軟性を持っています。柔らかいので弦に当たる時に抵抗が小さくなり、音量が小さくなります。
従来の弱音器とは異なり、ギター本体に取り付ける必要がなく、通常のピックと同じように使うだけで手軽に騒音対策ができます。
サイレントピックの種類
サイレントピックの種類
サイレントピックには、さまざまな種類があります。以下は、代表的な種類です。
- プラスチック製: 最も一般的で安価なタイプです。音質は多少劣りますが、軽量で扱いやすいのが特徴です。
- フェルト製: 音質が良く、柔らかいタッチで演奏できます。しかし、摩耗しやすいのが欠点です。
- ゴム製: 耐久性に優れています。しかし、音質は硬く、アタック音が弱くなります。
一方、サイレントピックをネットで検索すると出てくる有名な物は2つあります。
両方同じ香取製作所というメーカーが販売しています。どちらも基本的に同じものなのですが、サイレントの強度と形が異なります。
香取製作所のサイレントピックのノーマルとスーパーサイレントの違いと共通点
一般的なものは、普通におにぎりのような形のピックに穴が3つ空いている仕様になっています。
一方のスーパーサイレントモデルは、ピックの持ちて部分だけプラスチックで、あとの部分は薄っぺらです。
反対に共通しているのは、薄さです。
本当にピックかと思うくらいに薄くて軽いので持っている感覚がありません。普通のピックも十分軽いのは承知ですが、あれをイメージして握ると数倍何もなくてびっくりします。
本当に持っているのかどうか分からないレベルです。
サイレントピックの効果
音の音量についてはそこまで差がない気がします。どっちともかなり静かになりますが、スーパーサイレントモデルのほうがピックを握りやすいので、持ちやすいこともあって静音性が若干向上します。
サイレントモデルでは50%の音をカットするとのことですが、実際のところ測るのは難しいので分かっていません。ただ、かなり静かになります。
一般モデルの方が、200円程度安いわけです。しかし、持ちやすさでいうと、スーパーサイレントモデルの方に軍配が上がります。
サイレントピックの選び方
サイレントピックは以下のような観点から選ぶとよいでしょう。
- 素材
- 厚さ
- 形状
上記で紹介したように、素材によって音質や使い心地が異なります。
自分の好みや演奏スタイルに合った素材を選びましょう。
そして、厚いピックは音量が小さく、薄いピックは音量が大きくなります。また、自分の手に馴染みやすい形状を選ぶことも大切です。
サイレントピックのメリット
サイレントピックのメリットは以下のようになっています。
- 音量を小さくできる
- 音質を損なわない
- 手軽に使える
夜間や住宅街など、周囲に気を遣う必要がある場所でも練習することができる点や、音質を損なわずに音量を小さくすることができる点、そして手軽に使える点が挙げられます。
それでは順番に解説します。
音量を小さくできる
サイレントピックを使えば、夜間や住宅街などでギターを練習しても周囲に迷惑をかける心配がありません。これにより、いつでも気兼ねなくギターを楽しむことができます。
音質を損なわない
従来の弱音器のように音質が大きく変わることなく、音量を小さくできるのがサイレントピックの魅力です。これにより、練習時の演奏感が保たれます。
手軽に使える
サイレントピックはギター本体に取り付ける必要がなく、通常のピックと同じように使えます。これにより、特別な準備や装着の手間がなく、すぐに使用することができます。
サイレントピックのデメリット
サイレントピックのデメリットは以下のようになっています。
- 音色が多少劣る
- 摩耗しやすい
- 高価なものもある
音色が多少劣る場合がある点や、摩耗しやすい素材のものがある点、そして高価なものもある点が挙げられます。
それでは順番に解説します。
音色が多少劣る
サイレントピックは音量を抑えるため、従来のピックに比べて音色が多少劣る場合があります。この点は、演奏の目的やシーンによって考慮する必要があります。
摩耗しやすい
サイレントピックは素材によっては摩耗しやすいものもあります。これにより、頻繁に交換する必要があるかもしれません。
高価なものもある
サイレントピックの中には高級なものもあり、価格が高めに設定されていることがあります。予算に応じて選ぶことが重要です。
サイレントピックの使用方法
サイレントピックの使用方法は以下のようになっています。
- サイレントピックを手に取ります。
- 従来のピックと同じように、親指と人差し指でピックを挟みます。
- 弦を弾きます。
サイレントピックを手に取り、従来のピックと同じように親指と人差し指で挟み、弦を弾くだけで簡単に使用できます。
それでは順番に解説します。
サイレントピックを手に取ります。
まずはサイレントピックを手に取りましょう。一般的なピックと同様のサイズであるため、違和感なく持つことができます。
従来のピックと同じように、親指と人差し指でピックを挟みます。
次に、従来のピックと同じように親指と人差し指でピックを挟みます。握りやすい形状になっているため、しっかりとホールドできます。
弦を弾きます。
最後に、ピックを使って弦を弾きます。サイレントピックは特別な使い方を必要とせず、通常のピックと同じ感覚で演奏できます。これにより、音量を抑えつつも自然なプレイ感を楽しめます。
サイレントピック使用時の注意点
ピックを正しく当てて弾くと静音性が高くなるのですが、弾き方が下手な人はサイレントの機能が少なくなります。ピックを振り下ろした際に手や爪が弦に当たってしまい、弦が鳴ってしまうからです。
もし、指が当たってしまうとかなり大きな音が出るので要注意です。特に夜中に弾こうと考えている人はそういったことが起こりうるので、弾き方を上手くするか夜中に使用することは避けるか対応を迫られます。
サイレントピックの効果はどれくらい?
サイレントピックの効果を比較した動画が、萩原悠ギター教室で紹介されています。
動画では、通常のピックと比較して、サイレントピックを使用するとギターの音量が大幅に減少するとのことです。
公式では、82dBが48dBになるとされています。この違いは非常に大きく、実際に使用してみると体感的にはさらに静かに感じられるそうです。
レビュー:スーパーサイレントモデルを購入してみた
ボクはというと、両方購入した結果スーパーサイレントモデルを愛用しています。理由はやはり上で挙げたように、持ちやすさです。
もちろん、夜中にやると、指が弦にぶつかって大きな音が出てしまったことはあるのですが、何回か弾いているうちにどれくらいの感覚で弾けばよいのか分かってきたので、音がなる心配はなくなりました。今では夜中でもガンガン使って練習しています。
そして、ボクは夜中に弾いてみた動画を撮影することが多いです。昼間の時間に音を録音して、夜中に弾いている姿を撮影するスタイルをとっています。サイレントピックのおかげで時間の使い方にも幅ができました。
非常に感謝しています。
サイレントピックの自作方法
サイレントピックの自作方法を順番に解説します。
ピックを作るための素材
サイレントピックを作るための素材として、以下のものがおすすめです。
- プラスチック板
クリアファイル、カッターマット、牛乳パックなど - フェルト
- ゴムシート
- 革
これらの素材は、各々の特徴があってどれを使うかで音色や音の大きさも変わります。静音性では、フェルトとゴムシートが一番高いです。
素材によって厚みや硬さが異なるので、いくつか試してみて自分に合ったものを見つけるのがおすすめです。
プラスチック板
プラスチック板は硬く、弦に当たると比較的大きな音が出ます。そのため、音を小さくする効果はあまり期待できません。
クリアファイル、カッターマット、牛乳パックなど
これらの素材は薄くて柔らかい場合が多いです。弦に当たったときの音はプラスチック板よりも小さくなる傾向がありますが、それでも音量を大幅に抑えることは難しいです。
フェルト
フェルトは柔らかく、弦に当たったときの音が非常に小さくなります。音質は少し変わるかもしれませんが、音量を効果的に抑えることができます。
ゴムシート
ゴムシートも柔らかく、弦に当たると音をしっかりと吸収してくれます。音量をかなり抑えることができるので、消音効果は高いです。
革
革は柔軟でありながらもある程度の硬さがあるため、弦に当たったときの音はフェルトやゴムシートほど小さくはありませんが、プラスチック板やクリアファイルよりも音量を抑えることができます。
必要な道具
サイレントピックを作るためには、以下の道具が必要です。
- ハサミ、カッター
- やすり
- ペンチ
- 型紙 (お好みで)
これらの道具を揃えて、自作ピックの準備を整えましょう。
作り方の手順
サイレントピックを作る手順は以下の通りです。
1. ピックの形状をデザインする
好きなピックの形状を紙に描き、型紙を作ります。インターネットでテンプレートをダウンロードしたり、フリーハンドで描くこともできます。
2. 素材をピックの形にカットする
型紙を素材に置き、ハサミやカッターでピックの形にカットします。
3. 角や縁をやすりで整える
カットしたピックの角や縁が鋭利になっている場合は、やすりで滑らかに整えます。
4. 穴を開ける
ピックの根元に、弦を引っ掛けるための穴を開けます。ドリルやキリなどを使って穴を開けましょう。穴の大きさは、使用する弦の太さに合わせて調整してください。
穴の位置や大きさは、自分の演奏スタイルに合わせて調整してください。
5. 完成
これでサイレントピックの完成です。
まとめ
今回は、サイレントピックのご紹介をしました。とても簡単にアコギの音を消すにはナンバーワンのアイテムです。
ぜひ、これを機会に購入してみてはいかがでしょうか。
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