LCCは安い。でも、実際に使い始めると「ラウンジが使えない」「遅延しても補償がない」「海外でカードが弾かれる」といったストレスが積み重なってくるものです。航空券の安さだけで選んだカードでは、こうした場面でどうにもなりません。
この記事では、LCC利用者が本当に困る場面を整理したうえで、何を重視すべきかを先に解説します。そのうえでおすすめカードを紹介するので、「自分はどのタイプか」で選べる構成になっています。
LCC利用者のクレカ選びの結論
先に結論からお伝えすると、LCC利用者のカード選びは「還元率」よりも「旅中のストレスを減らせるか」で判断すべきです。
LCCは安い反面、ラウンジがない・遅延が多い・海外での使い勝手が読みにくいという特徴があります。つまり、旅の前後に不安やロスが生まれやすい。そこをカバーできるカードを持っているかどうかで、同じ旅の快適度がかなり変わります。
- ラウンジを使えるカードがあると、遅延や長時間の待ち時間が全然違う
- 航空機遅延補償があると、欠航・遅延時の宿泊・食事費が戻ってくる
- 海外旅行保険が自動付帯のカードなら、別途保険に入らなくて済む
- 海外でも使いやすいブランド・手数料のカードがあると現地で困らない
これらをすべて1枚で賄おうとするより、役割ごとに2枚使い分けるほうが現実的です。旅行頻度が高い人ほど、「年会費無料だから」という理由だけで選ぶと後悔しやすいのがこのジャンルの特徴です。
LCC利用者が重視すべき5つのポイント
①空港ラウンジが使えるか
LCCは搭乗口での待機が長くなりがちです。出発が遅れる頻度も、フルサービスキャリアより高め。そういう場面で、ラウンジに入れるかどうかは体感でかなり差があります。
プライオリティ・パスが付帯するカードを持っていれば、世界1,300か所以上のラウンジが使えます。このパスを単体で取得すると年間429米ドル(約6万円以上)かかるため、年会費1〜3万円台のカードで付帯させるほうがコスト的にも合理的です。
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②航空機遅延補償があるか
LCCの遅延・欠航は珍しくありません。補償が付いていないカードだと、急な宿泊費や食事代はすべて自腹になります。一方、航空機遅延補償付きのカードなら、一定時間以上の遅延で宿泊・食事費が補償対象になります。
「これまで使ったことないし」という人も多いですが、一度でも経験するとこの特典の重さがわかります。特に国際線でLCCを使う頻度が高い人には、必須チェック項目です。
航空機遅延保証とは、飛行機が一定時間以上遅延・欠航した際に発生する追加費用を補填してくれる保険制度です。クレジットカードに付帯するケースが多く、食事代や宿泊費、代替交通費などが対象になります。補償が発動する条件はカードによって異なります[…]
③海外旅行保険の使い勝手
カードに付帯する海外旅行保険は「利用付帯」と「自動付帯」の2種類があります。利用付帯は、そのカードで交通費や旅行代金を決済した場合だけ適用されます。自動付帯は、カードを持っているだけで有効です。
LCCで海外を移動する機会が多い人は、保険を掛け合わせるよりも、自動付帯のカードを1枚持っておくほうがシンプルです。補償額の目安は海外傷害保険で最高5,000万円以上を確認しておきましょう。
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④年会費に見合うか
年会費無料が絶対に良いわけではありません。年会費1万円のカードでも、プライオリティ・パス(年約6万円相当)と旅行保険がセットになっているなら、年に2〜3回使うだけでペイできます。逆に、年会費無料でも特典が薄いカードは「持っているだけ」になりやすい。
年会費の高さよりも、「自分の旅の頻度に対して、特典が実際に使えるか」を軸に考えるのが実用的です。
⑤海外で使いやすいか・手数料は安いか
LCCの予約時にも支払い手数料が発生することがあります。たとえばジェットスター・ジャパンでは1人1区間あたり690円、Peach Aviationのミニマムプランでは発券手数料640円、春秋航空日本では600円が加算されます(スカイマークはWeb予約の場合手数料なし)。
また海外ATMの引き出し手数料や、海外加盟店での外貨決済手数料も積み重なります。海外利用が多い人は、外貨手数料が低いカードをサブとして持っておくと安心です。
LCC利用者におすすめのカード比較
楽天プレミアムカード|コスパで選ぶなら
年会費11,000円でプライオリティ・パスが無制限で付帯します。国内21空港のカードラウンジも対象です。海外旅行保険は国内・海外ともに最高5,000万円が自動付帯。年に2〜3回以上旅行する人なら、保険だけで年会費のモトが取れます。
楽天市場や楽天ブックスでは還元率3%(一部期間限定ポイント)になるため、普段使いとの相性もよいです。ただし、2023年以降プライオリティ・パスの無制限利用には制限が入っているため、最新の条件を確認してから申し込むのが安全です。
みなさん、こんにちは。華山です。みなさんは、クレジットカードを使っていると思いますが、どういったものを使っていますか。さまざまな特典がクレジットカードについていますが、海外旅行に行く人は必ず持っておきたいカードがあります。それが楽天[…]
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス|保険重視・マイルも貯めたいなら
年会費は初年度無料、翌年度以降33,000円。プライオリティ・パスが付帯し、海外旅行保険の補償額は最高1億円(利用付帯)と業界トップクラスです。SAISON MILE CLUBに加入すればJALマイルも貯まり、実質還元率が1.6%台に達します。
年会費は高めに見えますが、旅行頻度が高い人・海外での補償額を重視する人にとっては費用対効果が高いカードです。国際線LCCをよく使う人に向いています。
「セゾンプラチナアメックスのプライオリティパスって、実際のところ使えるの?」と気になっていませんか。結論:年2回以上ラウンジを使うなら、年会費33,000円(税込)の元は十分取れます。逆に国内移動がメインで空港ラウンジをほとんど使わ[…]
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エポスゴールドカード|サブカードとして
インビテーション(招待)で取得すれば年会費永年無料になるカードです。海外旅行保険が自動付帯しており、特定の3つのショッピングカテゴリでポイントが1.5倍になる「選べるポイントアップショップ」が使えます。
ラウンジは国内主要空港のカードラウンジのみで、プライオリティ・パスは付帯しません。そのため「メインはラウンジ付きカード、サブとして保険用に持つ」という2枚持ちの組み合わせに向いています。
LCC専用カード(ジェットスターカード・Peach Card)|特定航空会社ヘビーユーザー向け
ジェットスターカードは年会費980円で、Club Jetstarの1年お試し会員権、機内販売10%引き、国内・海外旅行保険が付帯します。ジェットスター便を年に5〜6回以上利用するなら、会員限定セールで取れるセール価格だけで十分ペイできます。
Peach CardのBasic JCBは年会費無料で、Peachポイントへの交換や会員限定セール招待が受けられます。PeachポイントでPeach便の航空券を支払うと、通常640円かかる発券手数料が220円に下がるため、Peachをよく使う人には節約効果があります。
ただし、これらのLCC専用カードはラウンジや遅延補償がない点に注意が必要です。特定の航空会社しか使わない、かつ国内移動がメインという人に向いています。
主要LCCの支払い手数料まとめ
LCCの航空券はクレカで支払う場合、決済手数料が加算されます。安い運賃を選んでも手数料で数百円〜700円近く上乗せされるため、予算を計算する際は忘れずに含めておきましょう。
- ジェットスター・ジャパン:クレカ・デビット・Apple Payなど 1人1区間あたり690円(フライトバウチャー全額払いは無料)
- Peach Aviation:最安のミニマムプランで発券手数料640円、Peachポイント払いなら220円に下がる(スタンダード以上は無料)
- スカイマーク:公式Web・予約センターからの購入は支払い手数料なし
- 春秋航空日本:クレカ・コンビニ払いなど 1人1区間あたり600円(空港での現金払いは無料)
特にPeachは、Peachポイントで支払うと手数料が大幅に下がります。Peach Cardでポイントを貯めてポイント払いに使う、という流れが節約として効いてきます。
どんな人にどのカードが向くか
年に5回以上旅行する・空港の待ち時間が多い人
プライオリティ・パス付きのカードが最優先です。楽天プレミアムカードなら年会費11,000円でパスが付帯するため、最初の1枚として選びやすい。旅行回数が多い人はラウンジを使う機会も多く、年会費のモトがとりやすいです。
国際線LCCをよく使う・補償額を重視する人
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスのような、海外旅行保険の補償額が高いカードが向いています。年会費は高めですが、補償が1億円クラスになる安心感は大きい。マイルも貯められるので、旅行の総コスト削減効果があります。
国内LCC中心・特定の航空会社をよく使う人
ジェットスターカードやPeach Cardのような専用カードが選択肢に入ります。ただしラウンジや遅延補償がないため、旅行回数が年3〜4回以上なら、メインカードは別に用意して、専用カードをサブにするほうが現実的です。
何枚も持ちたくない・シンプルに済ませたい人
楽天プレミアムカード1枚で、ラウンジ・海外旅行保険・普段のポイント還元をまとめるのがシンプルです。ミニマリスト的な観点でカード枚数を絞るなら、まずこのカードを軸にするのがわかりやすい選択です。
ミニマリストのみなさんはクレジットカードを整理したいと思っていませんか?クレジットカードがあれば生活がとても便利になりますが、どのカードを持ってればよいのか分かりませんよね。そこで今回、ミニマリストがクレジットカードを断捨離[…]
海外利用・手数料を気にする人
海外ATMでの引き出し手数料や外貨決済手数料が低いカードをサブに持つと安心です。Wiseや海外に強い銀行口座と組み合わせる方法も有効で、LCCで海外移動が多い人には特に実感できる差が出ます。
みなさん、こんにちは。華山です。クレジットカードは旅行保険としての役割もあるので、海外旅行の強い味方となっています。しかし、クレジットカードの保険はどういったもので、どのような観点で保険を選べばいいかわかりませんよね。[…]
まとめ|LCCのカード選びは「何に困るか」から逆算する
LCC旅行者のカード選びで重要なのは、「何が安いか」ではなく「何に困りやすいか」から考えることです。ラウンジへのアクセス・遅延補償・海外保険・手数料、この4軸を整理すると、自分に必要な特典が見えてきます。
1枚で全部解決しようとするよりも、年会費のかかるカード(ラウンジ・保険重視)を1枚、サブとして海外対応カードを1枚、という2枚構成が多くのLCC利用者に合っています。年会費無料にこだわりすぎると、肝心な場面で特典が使えないということになりがちです。
自分の旅の頻度・行き先・航空会社の組み合わせを踏まえて、コスパの良い組み合わせを見つけてください。