海外でクレジットカードを使うたびに、じわじわと手数料を引かれているとしたら?現金両替も同じで、空港の両替所や市中の両替店を使うたびに、レートの悪さという形でコストがかかっています。
Revolutは、こうした「海外決済の小さな損」を減らすために設計されたデジタル金融アプリです。イギリス発のサービスで、世界5,000万人以上が利用しており、日本でも2020年からサービスを展開しています。海外旅行の多い人、海外ノマドや多拠点生活者を中心に、決済コストを抑えたい層から支持を集めています。
この記事では、Revolutの基本的な使い方から手数料の実態、Wiseやクレジットカードとのコストのちがいまでをまとめています。「名前は知っているが、何が良いのかよくわからない」という方に向けて、必要な情報を整理しました。
Revolutとは?海外旅行・海外ノマド向けの決済アプリとして注目される理由
Revolutでできること
Revolutはイギリス発の多通貨デジタルアプリで、主に以下のことができます。
- 30以上の通貨をアプリで管理し、150通貨以上でカード決済が可能
- アプリ内で事前両替。為替レートが有利なタイミングで両替して保有しておける
- 海外ATMから現地通貨を引き出せる(物理カードが必要)
- 海外送金がアプリから完結し、基本的に送金手数料は無料
- 支出の自動カテゴリ分けや予算設定など、家計管理機能が充実
- カードの一時停止や利用上限設定など、セキュリティ機能も完備
- アプリ内でeSIMを購入し、100カ国以上でデータ通信を利用できる
2025年4月の最新情報では、対応通貨が39通貨に拡大。中国人民元(CNY)やベトナムドン(VND)も新たに追加され、東南アジアや東アジアでの利用がより便利になっています。
普通のクレジットカードと何が違うのか
日本のクレジットカードで海外決済をすると、為替レートに加えて「海外事務手数料」が上乗せされます。カード会社によって差はありますが、2024年11月以降は3.63%程度が一般的です。月額20ドルのサブスクリプションサービスを使っているだけで、この手数料だけで年間1,350円ほどかかる計算になります。複数のサービスを使っていれば、年間5,000円以上になることもあります。
Revolutはデビットカードなので、事前にアプリへ残高をチャージして使う形になります。ポイント還元はありませんが、海外事務手数料が0%で、為替レートもミッドマーケットレートに近い実勢レートが適用されます。手数料を実コストとして意識している人には、大きなメリットです。
まず結論:Revolutは「海外決済の無駄」を減らしたい人向け
クレジットカードの海外事務手数料や不利な両替レートを避けたい人にとって、Revolutは合理的な選択肢です。スタンダード(無料)プランでも平日は月30万円まで外貨両替が手数料なしで行え、海外でのカード決済は事務手数料0%で使えます。アプリから残高やカード状態を管理できる点も、長期の海外滞在に向いています。
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Revolutの手数料は本当に安い?まず知るべき3つのポイント
平日の為替はかなり強い
Revolutの為替レートは、銀行やクレジットカード会社が独自に設定するレートではなく、ミッドマーケットレート(市場の中間レート)に近い水準です。スタンダードプランでも平日なら月30万円まで手数料なしで両替でき、プレミアム・メタルプランであれば両替枠は無制限です。
2025年4月22日からは、有料プランで為替市場時間外(従来は週末に相当していた時間帯)の追加手数料が撤廃されました。有料プランのユーザーは、曜日や時間を気にせず39通貨への両替を手数料なしで行えるようになっています。
ただしStandardプランは週末に追加手数料がかかる
スタンダード(無料)プランには注意点があります。為替市場が休みとなる週末、具体的には土曜日午前7時から月曜日午前8時(日本時間・冬時間)の間に両替すると、1%の追加手数料が発生します。夏時間の場合は土曜日午前6時から月曜日午前7時です。
月30万円の無料枠を超えた場合にかかる0.5%の手数料と合わせると、最悪のケースでは1.5%のコストになります。解決策はシンプルで、平日のうちに旅行先の通貨を両替しておくことです。
無料プランでも両替・ATMに上限がある
スタンダードプランの主な上限は以下の通りです。
- 外貨両替:月30万円まで無料、超過分は0.5%の手数料
- 海外ATM引き出し:月2万5,000円まで無料、超過分は2%の手数料
- 週末両替:1%の追加手数料が発生(平日両替で回避可能)
有料プランに上げると、プレミアムでATM無料枠が月5万円、メタルで月10万円に拡大し、両替枠は無制限になります。旅行の頻度や使う金額によって、有料プランが元を取れるかどうか判断してみてください。
Revolutの使い方|海外旅行前にやることは3つだけ
アカウント作成と本人確認
まずApp StoreまたはGoogle PlayからRevolutアプリをダウンロードします。電話番号でSMS認証を行い、氏名・住所・生年月日などの基本情報を入力したら、マイナンバーカードや運転免許証をスマホで撮影して本人確認を完了させます。本人確認が通ればアカウントが開設され、すぐに使い始めることができます。
チャージ方法を設定する
アカウント開設後は、日本の銀行口座からRevolut口座へ振込でチャージします。銀行振込でのチャージは、残高を元の銀行口座に戻せるため使い勝手がよく、一般的に推奨されている方法です。チャージした日本円は、アプリから好きなタイミングで外貨に両替して保有できます。旅行前の平日に両替しておくのがおすすめです。
Apple Pay / Google Pay に入れてすぐ使う
本人確認が完了するとバーチャルカードが発行され、Apple PayやGoogle Payに登録すればすぐにタッチ決済ができます。物理カードを待たずに使い始められる点が便利で、海外の店舗でもスマホをかざすだけで支払いが完了します。ATMで現金を引き出す予定がある場合は、別途リアルカードを申し込む必要があります。
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Revolutのカードは必要?リアルカードとバーチャルカードの違い
バーチャルカードは無料ですぐ使える
登録後に発行されるバーチャルカードは無料で、Apple Pay / Google Payに登録すればすぐに店舗で使えます。オンライン決済でも使用でき、使い捨て設定にすることで不正利用リスクを下げることもできます。カード番号や有効期限はアプリ上で確認できるため、サービスの登録などにも使いやすいです。
リアルカードが必要になる場面
バーチャルカードで対応できない場面があります。最も重要なのは現地ATMでの現金引き出しで、物理カードがないと海外で現金を手に入れることができません。また、古いキャッシュレス端末やホテルのデポジット決済など、物理カードを求められるケースもあります。海外旅行では現金が必要になる場面を想定して、早めにリアルカードを用意しておくことをおすすめします。
物理カードの配送料と届くまでの考え方
スタンダードプランでは、カード自体の発行料は無料です。ただし配送料として、普通郵便で500円、速達便で2,000円がかかります。プレミアム・メタルプランでは速達便も無料です。申し込みから届くまでは速達便で概ね1週間程度が目安です。旅行の日程が決まっているなら、余裕を持って注文するのが安心です。
RevolutとWiseはどっちがいい?海外決済・送金で正直に比較
海外決済メインならRevolutが強い場面
日常的な海外決済でのコスト削減が目的であれば、Revolutが優位です。海外事務手数料0%、平日はミッドマーケットレートに近いレートで両替でき、スタンダードプランのまま月30万円まで手数料ゼロで運用できます。アプリの使いやすさや家計管理機能の充実度、eSIM購入や空港ラウンジアクセスなどの付加機能も、旅行者やノマドには嬉しい点です。
海外送金や資金移動ではWiseが強い場面
国際送金や多通貨での資金管理が主な目的であれば、Wiseが選択肢に上がります。Wiseはミッドマーケットレートを明示した上で変動手数料(0.6%前後)のみを上乗せする透明な料金体系で、SWIFTを使わない独自の送金ロジックにより低コストで送金できます。40種類以上の通貨を保有でき、海外からの受け取りもローカル口座のように行えるため、フリーランスや海外取引の多い方に向いています。
物理カードの初回発行料は1,200円で年会費なし、ATMは月2回・合計3万円まで手数料無料です。ただし3万円を超えると1.75%の手数料がかかり、現地ATMの手数料も別途発生するため、現金の引き出し頻度が高い場合はコストが積み上がる点に注意が必要です。
結論:RevolutとWiseは競合というより使い分け
2つのサービスは競合しているというより、用途が異なります。
- Revolut:海外旅行中のカード決済、現地通貨の引き出し、複数通貨の管理。維持費無料で手軽に始められ、家計管理機能も充実。
- Wise:国際送金、多通貨の入出金、フリーランスの海外受け取りなど。送金コストが低く、受け取り口座として活用できる。
海外でのカード決済はRevolutをメインに、大きな資金移動や送金はWiseというように使い分けるのが、現実的かつコストのかからない運用です。
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Revolutのデメリットと注意点
週末手数料を知らないと損しやすい
スタンダードプランで週末に両替すると1%の追加手数料がかかります。旅行中の土日に急きょ両替すると余計なコストが発生するため、平日のうちに必要な通貨への両替を済ませておく習慣をつけることが大切です。週末の旅行出発前夜に両替をしようとすると手数料がかかることになるので、出発の数日前に動くのが理想です。
ATM無料枠を超えると強みが薄れる
スタンダードプランでは月2万5,000円を超えるATM引き出しに2%の手数料が発生します。現金をよく使う旅行スタイルの場合は、この枠をすぐに使い切ってしまうことがあります。有料プランへのアップグレードか、クレジットカードのキャッシング機能との併用を検討してみてください。
万能ではないので現金・Wiseとの併用は前提
Revolutはデビットカードのため、残高がなければ使えません。また日本円以外の通貨からのチャージはできず、日本の銀行からの振込が前提になります。ATM枠や週末手数料といった制限もあるため、海外旅行ではRevolutをメイン決済として使いつつ、緊急時のためにクレジットカードや現金を手元に持っておくのが現実的な運用です。
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Revolutはこんな人におすすめ
年1回以上は海外に行く人
年に1〜2回でも海外旅行に行くなら、Revolutを持っていて損はありません。スタンダードプランは維持費ゼロで、平日に両替しておけば月30万円まで手数料なしで使えます。クレジットカードで毎回3%超の手数料を払っていた人は、年間で数千円単位のコスト削減になる可能性があります。
海外ノマド・多拠点生活者
複数の国を行き来するノマドや長期滞在者にとっては、複数通貨をアプリで一元管理できる点が大きな利点です。有料プランではATM無料枠が拡大し、空港ラウンジアクセスやeSIM機能も使えるようになります。旅と仕事を組み合わせた生活をしている人ほど、Revolutの恩恵を感じやすいと言えます。
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クレカのポイントより実コストを重視する人
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Revolutに関するよくある質問
Revolutは怪しいサービスではない?
Revolutはイギリス発のフィンテック企業で、世界5,000万人以上のユーザーを持つ大手デジタル金融サービスです。日本では「REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社」が運営しており、資金移動業者として金融庁の管轄下で運営されています。銀行ではないためペイオフの対象外ですが、利用者資金は信託保全されています。知名度が低い段階では「怪しい」と感じる方もいますが、運営実績・規模ともに信頼できるサービスです。
Revolutは日本でも使える?
はい、使えます。日本の銀行口座からチャージでき、Apple Pay / Google Pay経由で国内の非接触決済にも対応しています。ただし、Revolutの主なメリットは海外決済コストの削減にあるため、国内専用での利用はあまり旨味がありません。
Revolutはいつ届く?
バーチャルカードは本人確認完了後すぐに発行され、アプリ上でカード番号を確認できます。物理カードは申し込みから速達便で概ね1週間ほどが目安です。旅行の直前に申し込むと間に合わない可能性があるため、日程が決まったら早めに動くことをおすすめします。
リアルカードはいらない?
海外ATMでの現金引き出しを予定していない場合、バーチャルカード+スマホ決済だけで完結できることもあります。ただし、現金が必要な場面(市場、タクシー、一部の店舗など)が多い旅行先では物理カードがあると安心です。スタンダードプランは初回の発行料が無料なので、念のため手元に持っておくのが無難です。
Wiseとどっちがお得?
海外でのカード決済が中心なら、Revolutが有利です。海外事務手数料0%、平日の両替は実勢レートに近く、スタンダードプランでも月30万円まで両替手数料がかかりません。一方で国際送金や外国からの受け取りが多い場合は、Wiseの方がコスト・機能ともに優れています。どちらか一方に絞る必要はなく、決済にRevolutを、送金にWiseを使い分けるのが実用的な答えです。