海外移住において、金銭面での悩みは数多くありますよね。
特に銀行口座やクレジットカードの取り扱いには、困るものです。解約をするべきなのか、それとも維持しておくべきか悩みます。
そこで今回は海外移住の際の銀行口座とクレジットカードの取り扱いについて詳しく解説します。
海外移住の際には銀行口座はどうする?そのまま?
海外移住の際に銀行口座、多くの銀行で解約をしなければなりません。
たとえば、以下のような銀行では解約を推奨されています。
- 新生銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
- PayPay銀行
- イオン銀行
- セブン銀行
なぜ解約をするのかというと、1年以上海外して住民票を抜いた場合、日本の非居住者となります。
銀行口座は日本居住者向けなので解約する必要があります。
その一方で大手の銀行などであれば、非居住者となった後も利用できるサービスを提供しています。
- 三菱UFJ銀行:グローバルダイレクト(月額300円)
- 三井住友銀行:SMBCグローバル・ダイレクト(月額216円)
- みずほ銀行:海外勤務者向け日本国内送金サービスあり
- ソニー銀行:連絡人を設定して手続きすれば維持可能
- プレスティアSMBC信託銀行:手続きすれば維持可能(月額2200円)
- りそな銀行:解約不必要、ネットバンクは海外から利用不可
ただし月額の料金がかかってしまうことを注意するべきでしょう。
証券口座はどうなる?
海外移住後、証券口座は使えません。
なぜなら、日本の証券口座は日本の金融庁から金融事業の免許を取得しているので利用は国内に限るからです。そのため、もし海外から利用すると凍結の恐れがあります。
一方で以下のようなアメリカの証券口座であれば、日本の非居住者でも開設できます。
- Firstrade(ファーストレード)
- InteractiveBrokers(インタラクティブ・ブローカーズ)
- Charles Schwab International(チャールズ・シュワブ・インターナショナル)
- TD Ameritrade(TDアメリトレード)
ただし、手数料や対応言語などにも差があるので利用の際には注意しましょう。
海外移住後でも使えるおすすめの銀行
海外移住後でも使えるおすすめの銀行は、以下の通りです。
- ソニー銀行:連絡人を設定して手続きすれば維持可能
- 三井住友銀行:SMBCグローバル・ダイレクト(月額216円)
- りそな銀行:解約不必要、ネットバンクは海外から利用不可
ソニー銀行
ソニー銀行は、オンラインで国外への住所変更手続きを行うことでサービスを継続して利用可能です。 ただし注意点が3つあります。
- 現地での納税者があれば届出の必要がある
- 日本国内で郵便物を受け取れる人物の住所を指定の必要あり
- 外貨送金は不可
みなさん、こんにちは。華山です。みなさんも、口座を作る場面があるでしょう。しかし、メリットや実際の体験談を聞いてみないと分からないこともたくさんあります。そこで今回はソニー銀行についてご紹介します。ソニー銀行は海外旅行に行く人向[…]
三井住友銀行
大手の銀行を利用したいならば、三井住友銀行がいいでしょう。月額料金は発生しますが、月額216円で安めです。 海外からでも、日本国内の銀行と変わらないような以下のようなサービスを受けられます。
- 残高や明細の照会
- 振込と振替
- 外国への送金
- 電子メール配信
- 海外住所へ取引レポートを郵送
ただし、日本出国前の3週間前に申し込みを行わなければなりません。
りそな銀行
りそな銀行は海外移住をしても特別な手続きを行う必要はありません。
さらに希望者には、非居住者向けの円預金サービスも提供しています。 一方で、外国に住んでいれば現地での納税者番号を通知する必要があったり、インターネットバンキングは使えなかったりすることは注意が必要です。
海外移住の際にはクレジットカードはどうする?そのまま?
1年以上の海外移住の際にクレジットカードは使えなくなる可能性があります。
なぜなら住民票を抜いてしまうと、日本居住者向けのサービスであるクレジットカードが使えなくなるからです。 一方で住民票をそのままにしておけば、海外移住をしてもクレジットカードを使い続けられます。
ただし、クレジットカード会社からのお知らせや更新の際に荷物を受け取らなければならいので、日本国内の住所を指定しなければなりません。
海外移住におすすめのクレジットカード
海外移住におすすめのクレジットカードには以下のようなものがあります。
- エポスカード
- 楽天プレミアムカード
- WISEカード
それでは順番に解説します。
エポスカード
エポスカードは年会費無料で所持できるクレジットカードです。
エポスカードは年会費無料で持てるカードです。海外旅行に行く方を中心に評判の高いカードですが、実際に持ってみないとどれだけよいカードなのか分かりませんよね。そこで今回はエポスカードのメリットやデメリット、そして作り方などをご紹介します[…]
年会費が無料なのに、ゴールドカードなみの保険が自動付帯です。たとえば、疾病治療費用では270万円までカバーできます。 さらにエポスカードを利用していると、ゴールドカードへの無料招待が来ます。
エポスゴールドは、年会費5000円のゴールドカードです。インビテーションを受けると年会費が永年無料になります。 インビテーションの基準は公開されていないので、どれくらいカードを利用すれば招待が来るのかわかりませんよね。そこで今回はエ[…]
とりあえず所持しておいて損のないクレジットカードでしょう。
楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカードは、年会費が1万1000円のゴールドカードです。
楽天市場での買い物の還元率が高くなるというメリットがありますが、それ以上に海外の空港ラウンジが使い放題になるプライオリティパスがついてきます。 プライオリティパスがついているクレジットカードとしては最安なので、こちらもコスパが良好です。
みなさん、こんにちは。華山です。みなさんは、クレジットカードを使っていると思いますが、どういったものを使っていますか。さまざまな特典がクレジットカードについていますが、海外旅行に行く人は必ず持っておきたいカードがあります。それが楽天[…]
WISEカード
WISEカードは厳密にはクレジットカードではなく、デビットカード扱いになりますが、海外で利用する際に手数料が他のクレジットカードに比べて格段に安いです。
たとえば、日本円から米ドルへの両替手数料は0.6%なので、他のクレジットカード(1.6%〜)の半分以下です。 さらに現地で現金を引き出す時にもお得に引き出せるので持っておいて損はないカードです。
まとめ
今回は海外移住の際の銀行口座とクレジットカードの対応、それからおすすめについてご紹介しました。
知らなければ凍結や利用停止の可能性がありますし、手続きをしておけばお得になるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください。