Podcast(ポッドキャスト)の始め方|無名でも聴かれる音声配信を作る5つの手順

ポッドキャストを始めたいけれど、何を話せばいいかわからない。

音声配信に興味はあるけれど、自分の話なんて誰が聴くのだろうと思ってしまう。

そう感じる人は多いと思います。

私はポッドキャストを約8年間続けてきました。ものすごく大きな人気番組を作ってきたわけではありません。ただ、複数の番組を立ち上げたり、YouTube、ブログ、note、Kindle、メルマガと組み合わせながら発信してきたことで、ポッドキャストの使い方について少しずつ見えてきたことがあります。

結論から言うと、ポッドキャストは有名人だけのメディアではありません。

むしろ、無名の個人が自分の考えを残し、少しずつ信頼を作っていくには、かなり相性の良いメディアです。

ただし、始め方を間違えると続きません。

この記事では、これからポッドキャストを始めたい人に向けて、無名でも聴かれる音声配信を作るために大事な手順を整理します。

Podcastとは?音声で聴ける個人メディア

Podcastとは、インターネット上で配信される音声番組のことです。

スマホのPodcastアプリ、Spotify、Apple Podcast、YouTube Musicなどで聴くことができます。ラジオに近い部分もありますが、時間に縛られず、好きな番組を好きなタイミングで聴けるのが特徴です。

配信する側から見ると、Podcastは「声で届ける個人メディア」です。

ブログのように文章を書くのではなく、YouTubeのように映像を作るのでもなく、声を使って自分の考えや情報を届けます。

画面を見なくても聴けるため、散歩中、移動中、家事中、作業前など、生活のすき間に入り込みやすいメディアです。

この距離感が、ポッドキャストの面白いところです。

手順1:まずは話すテーマを決める

ポッドキャストを始めるとき、最初に悩むのは「何を話すか」です。

ここでいきなり、自分の日常や人生観だけを話そうとすると、かなり難しくなります。

有名人であれば、雑談だけでも聴かれるかもしれません。しかし、無名の個人の場合、リスナーはまだあなたのことを知りません。知らない人の日常よりも、まずは自分がすでに関心を持っているテーマの方が聴かれやすいです。

たとえば、仕事、生活改善、語学、旅行、ガジェット、投資、ニュース、メディア運営などです。

大事なのは、自分の関心と、世の中の関心が重なる場所を探すことです。

私の場合、海外ノマド、ミニマリズム、生活費、海外生活、メディア運営などが話しやすいテーマです。なぜなら、実際に7kg前後の荷物で海外を移動し、ホテル暮らしや低コスト生活を試しながら、一人でYouTube、Podcast、Kindle、ブログを運営しているからです。

自分が実際に経験しているテーマは、話に厚みが出ます。

テーマ選びについては、別記事「Podcastで何を話す?無名でも聴かれやすいテーマの作り方」で詳しく整理しています。

手順2:情報に自分の視点を乗せる

ポッドキャストでは、情報をそのまま紹介するだけでは弱くなります。

ニュースを読むだけなら大手メディアの方が早いです。商品のスペックを紹介するだけなら、レビューサイトの方が便利です。

個人のポッドキャストで大事なのは、情報そのものよりも「自分はどう見るか」です。

なぜそれが気になったのか。自分の生活や仕事とどうつながるのか。どこに違和感を持ったのか。どこが面白いと思ったのか。

この視点が入ると、同じテーマでも自分の番組になります。

ポッドキャストは、声に人柄や温度感が出ます。迷い方、言い回し、間の取り方、引っかかる場所。そういうものが少しずつリスナーに伝わります。

最初は「この情報が知りたい」と思って聴いていた人が、続けているうちに「この人はどう考えるのか」を聴きに来るようになる。

ここにポッドキャストの強さがあります。

手順3:最低限の収録環境を整える

ポッドキャストを始めるとき、最初から高い機材をそろえる必要はありません。

もちろん、聴き取りやすい音は大事です。音量が小さすぎる、ノイズが大きすぎる、声がこもりすぎている。このあたりは、リスナーが離れる原因になります。

ただ、最初からプロのスタジオ品質を目指す必要はありません。

まずはスマホや手持ちのマイクで録ってみる。静かな場所で録る。口とマイクの距離を一定にする。音量を確認する。これだけでもかなり変わります。

話す内容についても、毎回完璧な台本を書く必要はありません。

おすすめは、結論、理由、まとめだけをメモしておくことです。全部を読み上げると、言葉から体温が抜けることがあります。骨組みだけを作って、自分の言葉で話す方が自然に聴こえます。

ポッドキャストは、作り込みすぎるより、続けられる形を作る方が大事です。

手順4:配信する場所を決める

ポッドキャストは、Spotify、Apple Podcast、YouTube Musicなど、複数の場所で聴かれます。

配信する側は、Spotify for Creatorsなどのホスティングサービスを使い、RSSフィードを通じて各プラットフォームへ配信する形が一般的です。

ただし、最初から細かい配信先を完璧に考えすぎる必要はありません。

まずは、録ること。次に、1つの配信場所に出してみること。そのあと必要に応じて、Apple PodcastやYouTubeなどにも広げていけば十分です。

重要なのは、配信設定そのものよりも、番組を続けられるかどうかです。

設定で止まってしまうより、まず1本公開する方が前に進みます。

手順5:まず10本続けて改善する

ポッドキャストを始めるなら、最初の目標は大きくしなくていいです。

まず1本録る。次に10本続ける。

これだけで、かなり見えてくるものがあります。

自分が話しやすいテーマ。思ったより話せないテーマ。録音しやすい時間帯。聴き取りやすい話し方。リスナーの反応。

これらは、頭で考えているだけではわかりません。

録ってみないとわからないことが多いです。

ポッドキャストは、一発で当てるメディアではありません。積み上げるメディアです。

だから、無名でも始める意味があります。大手メディアや有名人が拾いきれないテーマ、自分の経験からしか話せない切り口、小さくても深く聴かれる分野。そうした場所を見つけていくことが、個人のポッドキャストでは大事になります。

Podcastの収益化は広告だけで考えない

ポッドキャストを始めると、収益化も気になると思います。

ただ、正直に言えば、広告収益だけで大きく稼ぐのは簡単ではありません。再生数が少ないうちは、収益もかなり限られます。

だからこそ、ポッドキャストは単体で稼ぐ場所というより、信頼と素材を作る場所として考える方が現実的です。

音声で話すことで、自分の考え方や温度感が伝わります。定期的に聴いてくれる人が増えると、その人たちとの関係が少しずつ深まります。

また、話した内容はあとで別の形に変えられます。

文字起こしをすれば記事の素材になります。テーマごとに整理すればKindle本の土台になります。さらに深掘りすれば、メルマガや有料コンテンツにつなげることもできます。

詳しくは、別記事「ポッドキャスト収益化は難しい?個人が考えるべき現実的な方法」で整理しています。

まとめ:Podcastは無名の個人にも向いている

ポッドキャストは、すぐに大きく伸びるメディアではありません。

しかし、無名の個人が自分の考えを残し、リスナーとの信頼を積み上げていくには、かなり相性の良いメディアです。

始めるときに大事なのは、完璧な機材や立派な番組設計ではありません。

まずは、話せるテーマを見つけること。自分の視点を乗せること。無理なく続けられる形を作ること。話した内容を、あとで別の形にも活かしていくこと。

このあたりだと思います。

私は、ポッドキャストを約8年間続けてきた経験をもとに、Kindle本『Podcastをはじめよう! 無名でも聴かれる音声メディア運用』をまとめました。

本書では、ポッドキャストを始めるときのテーマ選び、話し方、収録の考え方、収益化、他媒体への展開までを、かなり現実的に整理しています。

ポッドキャストを始めたいけれど、何を話せばいいかわからない人。音声配信を続けているけれど、伸び方が見えずに悩んでいる人。自分の発信を、小さな事業やメディア資産につなげたい人。

そういう人に向けた一冊です。

発売後に、こちらの記事にもリンクを追記します。

FAQ

Podcastは無料で始められますか?

無料で始めることはできます。スマホで録音し、無料の配信サービスを使えば、初期費用をかなり抑えられます。ただし、聴き取りやすい音にするために、あとからマイクや編集環境を整えるのはありです。

Podcastはスマホだけで始められますか?

始められます。最初はスマホ録音でも十分です。ただし、周囲のノイズや音量には注意した方がいいです。静かな場所で録るだけでも聴きやすさは変わります。

無名でもPodcastは聴かれますか?

すぐに大きく聴かれるわけではありません。ただし、テーマ選びと継続次第で、少しずつ聴いてくれる人は増えていきます。無名の個人ほど、最初は自分の日常だけでなく、リスナーが関心を持ちやすいテーマから始めるのがおすすめです。

Podcastで収益化できますか?

収益化の方法はあります。ただし、広告収益だけで大きく稼ぐのは簡単ではありません。個人の場合は、Kindle、メルマガ、YouTube、ブログ、有料コンテンツなどと組み合わせて考える方が現実的です。

Podcastは何本くらい続ければいいですか?

まずは10本を目標にするといいです。10本録ると、自分が話しやすいテーマや、続けやすい収録スタイルが少し見えてきます。

Podcastの全体像をもう一段整理したい人は、Kindle本「Podcastをはじめよう! 無名でも聴かれる音声メディア運用」を読むと、始める前の迷いがかなり減るはずです。

Podcastの全体像を整理したあとで、個別の論点も見たい人は次の記事が役立ちます。

Podcastとは?意味・ラジオとの違い・何ができるのかを初心者向けに解説

Podcastで何を話す?無名でも聴かれやすいテーマの作り方

ポッドキャスト収益化は難しい?個人が考えるべき現実的な方法

Podcastを文字起こししてブログ・Kindleに活用する方法