どこでも自由に働けるノマドワーカーという生活は、多くの人にとって憧れです。
しかし、この自由な働き方の裏で直面する現実や見落としがちな課題も多く存在します。経験者からやめとけと言われることもあります。
そこで今回は国内外でノマドワークを行なっている筆者が、その体験談やノマド仲間から聞いた経験を紹介します。
ノマドワーカーが「やめとけ」と言われる理由は?
ノマドワーカーは、自由な働き方や理想的なライフスタイルを求める人にとって魅力的な選択肢です。
しかし、「やめとけ」と言われることも少なくありません。その主な理由は以下の通りです。
- 収入が不安定になるリスク
- ノマド生活でキャリア形成に苦労する
- 生活と健康の管理
- 精神面の課題
では、これらの理由を詳しく解説していきます。
ノマドワーカーが直面する収入の不安定さとそのリスク
ノマドワーカーは収入が不安定になりやすい点が挙げられます。
特にフリーランスの場合、仕事を定期的に獲得できる保証がなく、収入の浮き沈みに悩むことがあります。
一般的にSNSなどで見かけるノマドワーカーは収入も自立しており、謳い文句の通りに会社員の倍は稼いでいる場合もあります。 しかし、安定した収入を得ることは簡単ではありません。 会社の看板もないところから営業を始めてコツコツと仕事をしなければなりません。
単価が低いことも普通にあります。これに耐えきれずにノマドになって後悔する人も多いです。
ノマド生活でキャリア形成に苦労する
キャリアの見通しが立てづらい点も課題です。
ノマドワーカーは短期的な仕事に集中しがちで、長期的なスキル開発や昇進のチャンスを逃しやすい傾向があります。また、転職や新しいプロジェクトへの応募時に一貫したキャリア実績を示すのが難しい場合もあります。
生活と健康の管理
生活リズムが崩れやすい点も、ノマドワーカーが直面する大きな課題です。
仕事とプライベートの境界があいまいになり、健康管理を怠ってしまうリスクがあります。さらに、時間管理が苦手な場合、納期に間に合わないなどのトラブルが発生する可能性があります。
精神面の課題
ノマドワーカーとして一人で働くことは、多大な自由を享受することができますが、同時に孤独感を感じることも少なくありません。オフィス環境や固定された仕事場所がないため、日常的に同僚や仲間との交流が減り、孤立感を抱きやすくなります。
この孤独感は、仕事のモチベーションの低下や、精神的な健康問題を引き起こす原因ともなり得ます。また、自分一人で仕事の問題やストレスに対処しなければならないことも、孤独を一層深める要因となっています。
ノマドワーカーがこの孤独感と効果的に向き合うには、オンラインコミュニティの活用、定期的なリアルのネットワーキングイベントへの参加、メンターや同僚との定期的なコミュニケーションを保つことなどが挙げられます。孤独感を乗り越えることは、ノマドワーカーとして長期的に成功するために不可欠なステップの一つです。
税金などの事務的な問題
ノマドワーカーは自己管理の責任が非常に重い働き方です。
確定申告や事務手続きなどを自分で行わなければならず、セキュリティ対策や異文化適応などの追加の課題にも直面します。
自分で書類を集めて確定申告をする必要があるので、会社員にはない税務上の手続きが必須です。これが苦痛に感じられます。
これらの課題を克服するには、計画性や自己管理能力が欠かせません。
「海外ノマド」はやめとけと言われる理由
海外ノマドワーカーは以下のようなことで失敗や後悔する可能性があります。
- 言葉の壁がツラい
- 異文化に慣れない
- 病気などの突発的なリスク
このようなリスクがあるので、先輩ノマドからやめとけとアドバイスされます。
それでは順番に解説します。
言葉の壁がツラい
もし、国外でノマド生活をするならば、日本語が使えません。
その際に多くのノマドワーカーが直面する最初の壁は言語です。 自分の英語力が至らなかったり、反対に非英語圏で英語でコミュニケーションが取れないとストレスになります。
それが毎日重なれば、嫌になること間違いなしです。
異文化に慣れない
異文化の中で生活し、働くことは大きな挑戦ですが、国内外問わず現地の文化に合わせる必要があります。
たとえば、ヨーロッパならヨーロッパなりの社会に溶け込んで生活しなければなりません。チップの文化など、自分に合わない人もたくさんいます。
海外での食事から会話まで異文化を楽しめないと苦痛な日々になります。
病気などの突発的なリスク
どこにいても病気や事故のリスクがありますが、海外で予想外のトラブルに直面した時は国内ほどスムーズに解決できません。
病院探しから保険金の請求など、日本では簡単に調べればわかることが、海外では時間をかけて問題に対処しなければなりません。
まとめ
ノマドワーカーとしての生活は、表面上は自由で魅力的に見えますが、成功するためには多くの課題を克服する必要があります。
会社員と異なって、自分でビジネスを起こさないといけない、成功したノマドワーカーになるには大変です。
ぜひこの記事を参考にして、対策を立ててみてください。