【海外移住】おすすめの仕事や住民票・英語問題を解説!やめとけ?

コロナが明けたのと円安が進んでいるので海外移住が話題になっています。

しかし、海外移住は誰でも成功するわけではありませんし、なんだか不安に感じることはありませんか?

そこで今回は海外移住について「やめとけ」と言われる理由や、おすすめの国、方法などを詳しく解説します。

海外移住とは

海外移住とは、海外に住むことですが以下のようなパターンがあります。

  • 現地で就職する
  • 現地で就職しない

現地就職と呼ばれて、現地の企業で現地のお給料をもらいながら生活するのがひとつ目のパターンです。

一方で、現地で就職せず現地の外貨を受け取らずに観光ビザなどで長く滞在する方法があります。こちらはノマドワークで収入を受け取りながら暮らす、もしくは年金や投資の配当を受け取りながら生活するパターンが細かく分かれます。

海外移住の理由ランキング

ロコタビが2023年に海外(オーストラリア・ニュージーランド・カナダ)在住日本人196人を対象に行った調査では、以下のような海外移住の理由がトップ3にランクインしています。

順位 割合 理由内容
第1位 22.6% 学び(語学・留学)のため
第2位 18.1% 家族・パートナーの転勤のため
第3位 17.1% 結婚・恋愛・出会いのため

「海外移住」という観点で見れば、留学や国際結婚もその中に含まれますが、実際には留学や恋愛が大きな割合を占めていることがわかりますね。

一方で、物価や収入を背景に海外移住を志した人はいないといいます。今後の世界経済や日本経済の動向次第で増えるかどうか注目ですね。

海外移住のおすすめの国や仕事

海外移住に関しておすすめをご紹介します。

海外移住のおすすめの国!老後は?

海外移住におすすめなのは、以下のような国です。

  • 東南アジア諸国:ノマドや老後におすすめ
  • ヨーロッパ諸国:現役世代におすすめ

東南アジア諸国は、ノマドワーカーや老後におすすめです。なぜなら物価が安くなおかつ治安もよく、日本から安い航空券代で行けるので費用を格段に抑えられます。月額10万円以内に生活費が収まるでしょう。

特にタイ・マレーシア・フィリピンといった国であれば、費用や治安の面でも問題ありません。

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一方で、ヨーロッパ諸国は、バリバリに働いている現役世代におすすめです。ヨーロッパは日本と違う働き方であり、短い労働時間で最大のパフォーマンスが求められます。また、休日も大切にする文化があります。 それから、給料も高いです。日本より高いのは言うまでもありませんが、同じ労働であっても給料が高いとやる気になるでしょう。

しかしながら、物価も高いので日本円だけで生活する老後の海外移住や、旅しながら暮らすノマドワーカーにはおすすめできません。異なる労働文化を経験しながら高い給料をもらいたい現役世代向けです。

特にドイツやエストニアなどといった働き方が先進的で人生経験が豊富になるような国がおすすめです。アジアであってもシンガポールはこれに当てはまります。

海外移住のおすすめの仕事

海外移住におすすめの仕事は以下のようなものがあります。

  • 日本語教師
  • カスタマーセンター
  • 介護職

それでは順番に解説します。

ちなみに、もし海外で求人を探す場合は、海外求人を取り扱っている求人サイトでチェックするとよいでしょう。

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日本語教師

もし、スキルや経験がゼロで、海外で仕事をしてみたいというのならば、まずは日本語教師がおすすめです。

日本語学習の需要がありネイティブの教師は必ず必要です。 それから日本人であれば日本語というスキルを努力なしに獲得しているので、これをお金に変えられます。

さらに日本語の上級クラスであれば、日本語のみで授業ができるので日本語のみの仕事をしたいという人にぴったりです。40代以上や老後など年齢に関わらず仕事可能です。

カスタマーセンター

一方で、カスタマーセンターも多くの求人を募集しています。

日本人相手のカスタマーサポートですが、海外拠点にすることで人件費を抑えているからです。

少しレベルの高いものならば英語でのメール対応というようなカスタマーサポートの仕事もあります。

介護職

介護職は先進国を中心に需要が高まっています。どの国も少子高齢化に直面するので、必要とされています。

介護職が大変であるのはどの国でも変わりませんが、国際介護士として働く人が増えています。もし介護職の経験があるのならば、挑戦してみるといいでしょう。

海外移住は「やめとけ」と言われる理由

海外移住が「やめとけ」と言われる理由は以下の通りです。

  • 文化・習慣が合わない
  • 食生活が合わない
  • 頼れる人がいない

これらが原因でストレスが募って、海外移住を失敗してしまいます。 詳しく解説します。

文化・習慣が合わない

海外では現地なりの文化や習慣があります。日本と全く異なることがあるので、これが自分に合わないと失敗してしまう可能性が高いです。

たとえば、日本人に人気なタイでは交通マナーが悪く、世界でもトップクラスで交通の死亡事故が発生しています。きちんと止まる日本の交通習慣でいたら絶対に慣れずにストレスを感じます。

食生活が合わない

海外では当たり前ですが、食べられている食事が違います。日本人には日本食が合っているのは間違いありませんが、海外の食事が合わない人は失敗します。 特に海外のスパイシーフードは日本人にとっては辛すぎることが多く、口に合わないです。

一方で日本食が恋しくなって、海外で日本食を食べようと思っても日本食はブランド化されているので日本より高額な料金を払って食べることになります。

頼れる人がいない

頼れる人がおらず、人間生活で悩んでしまう可能性があります。パートナーや夫婦で移住したとしても孤立してしまって頼れる人がいないと問題が発生した時に抱え込んでしまう可能性があります。

日本人の同胞を見つけようと思っても、日本人コミュニティは狭くて、最悪の場合は陰口を叩かれる可能性もあります。特にシンガポールなどではよくありますね。 この文章を書いている人の体験談としては、間近で日本人の知り合いが日本人同士のトラブルで殺人事件に巻き込まれる様子を見てしまいました。

また、現地の知り合いと知り合いになろうと思っても言葉の壁があるので、コミュニケーションがストレスとなって人間関係の問題が発生してしまう可能性があるでしょう。

海外移住の年金や税金は?

海外移住の年金や税金について解説します。

海外移住の年金

国民年金を受け取る

厚生労働省によると、海外移住したとしても国民年金を受け取れます。受け取るのも海外の口座で可能です。

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国民年金に加入する

住民票の異動手続きを行って海外に転出すると、日本国内の住所がなくて国民年金の加入が不可能になります。 しかし、本人確認書類や基礎年金番号のわかるものを区役所区民課・各事務所の保険年金係に持っていけば任意加入という形で加入できます。

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厚生年金を受け取る

日本の厚生年金に加入していた場合は、加入期間に応じて年金を受け取れます。 また、移住先の国によって計算などが異なるので詳しくは日本年金機構のHPで確認しましょう。

厚生年金に加入する

現地就職する場合は、厚生年金には加入できません。

そのため、国民年金に加入するか、もしくは住民票を抜いて年金には加入しない選択肢を選びましょう。 一方で駐在員などであれば、日本で厚生年金を引き続き払ってくれる状態になるのであまり心配は必要ありません。

海外移住の税金

海外移住しても日本での所得がある場合は、納税の義務があります。その場合は確定申告をしなければなりません。

確定申告を海外からするには2つの方法があります。

  • 納税管理人制度を使い代理人が行う
  • e-Taxで行う

納税管理人は日本に居住している人ならば可能ですが、税理士に任せるパターンが多いです。

近場の税理士を探すなら、税理士紹介ネットワークへ

それから住民票を抜いていない場合はe-Taxというオンラインによる確定申告が可能です。 住民税については、年始の1月1日時点で日本に住民票があるかどうかで変わります。もし、住民票があれば所得に応じた住民税を払う必要があります。

払うのを避けたい場合は、1月1日前までに住民票を抜いておきましょう。

海外移住の方法と準備でやること

海外に移住するには以下のようなステップを踏むだけです。

  1. 移住したい国を決める
  2. どういった仕事をしたいか決める
  3. 日本で税金や保険などの手続きを行う
  4. ビザを発給してもらう
  5. 渡航する

①移住したい国を決める

まずはどういった国に住みたいのか決めましょう。

日本から近いという理由で決めてもいいですし、英語が通じる国など自分の基準で国を決めましょう。 個人的には負担を減らすために英語の通じる国に移住するのがおすすめです。たとえば、フィリピンやタイであれば通じますし、ヨーロッパだとアジアよりも通じます。

②どういった仕事をしたいか決める

移住先でどういった仕事をしたいのか決めましょう。

社会人であれば前職で行っていたことを移住先でも続ければ仕事は見つかりやすいですし、経験ありということで給料が高めになります。 一方でスキルがなかったり新卒であったりする場合は、自分にできる仕事を選びましょう。

特に日本語教師はおすすめです。

③日本で税金や保険などの手続きを行う

日本でやり残したことを消化するようにしましょう。具体的には、海外に移住した後の税金や保険などをどうするのかをしっかりと考えて役所で手続きするべきです。 会社に勤めている人であれば退職の手続きや、家を借りているならば引っ越しの手続きなども行わなければなりません。

④ビザを発給してもらう

仕事が決まったら会社からビザを発給してもらいましょう。 また、自分で渡航先の国の大使館に出向いて手続きをする必要があります。適宜やり取りをしてビザを発給してもらいましょう。 また、観光ビザやノービザで渡航する場合は、すぐに出発可能です。

⑤渡航する

日本での手続きが終わったら現地に渡航します。 渡航してから暮らしを開始しますが、家を決めなければなりません。本格的な暮らしが始まるまでは、ホテルを抑えてホテルを拠点に生活するとよいでしょう。

海外移住で住民票は抜くべきか?

海外移住で住民票を抜くメリットとデメリットは以下のようになります。

  住民票を抜く 住民票を抜かない
メリット 年金の支払い義務がない 健康保険を使える
デメリット 健康保険が使えない マイナンバーサービスなどが使えない 収入や年金に課税される 年金から介護保険料が天引き

このように、どちらがいいのかはっきりと言えません。一長一短でそれぞれにメリットとデメリットがあります。 ちなみに、法律では1年以上海外に居住する場合は、転出届を提出し住民票を抜く必要があります。

一般的には、収入があるような現役世代は住民票を抜いてしまい、収入がないようなシニア世代などは残しておいた方がいいと言われています。 国民健康保険を使いたい時は住民票は残しておかなければなりませんね。

また、実家がある場合は住民票を実家に置いておけば、手続きの手紙などが来た時に便利ですし、ものによっては代理で手続きしてもらいやすいです。

海外移住の銀行口座はそのまま?

海外に1年以上居住する時は、原則として銀行口座を解約しなければなりません。

しかし、銀行に申し出ない限り、銀行側に解約を迫られることはありません。そのため、海外移住者の多くが銀行口座を国内に所持し続けています。 一方で、海外移住すると現地の口座を作れる場合があるので、そちらをメイン口座として使っている人も多いです。

海外移住の英語力

海外移住に英語力はほとんどの場合、必要となってきます。

目安としてはTOEICで700点は欲しいです。この点数は企業で国際部門を担当したり、海外赴任の条件となったりするケースに該当するのでこれを目標にしましょう。

一方で英語なしで日本語のみの求人などを探すと、給料が下げられていることも多くあるのでやはり英語はできるにこしたことがありません。もちろん、英語なしでも海外移住可能です。

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海外移住の荷物や費用

海外移住の荷物や費用について解説します。

海外移住の荷物

海外移住の際に必要となる荷物リストは以下の通りです。

  • 衣類
  • スマートフォン、PC
  • コンタクトレンズや眼鏡
  • パスポート
  • VISAや入国に必要な書類
  • 常備薬

日本から持っていくべきものは、日本で普段から使用しているものと、日本製品です。

海外で日本製品を調達すると高くつきます。 一方で、海外であっても衣類や食料品、家具などは現地で調達できるので用意する必要はありません。 ちなみに、私は7kgのバックパックで海外移住をしています。

海外移住の費用

海外移住の初期費用は以下のようになっています。

  • 先進国:約100万円
  • 物価が安い国:30~50万円程度

夫婦やカップルの場合、2人で1.5倍程度になります。また、初期費用としては以下のような出費があります。

  • 渡航費用
  • 引越し費用
  • ビザ取得の費用
  • 当面の生活

海外移住のビザ

海外移住には大きく分けて3つのビザがあります。

  • 観光ビザ(ノービザ)
  • 就労ビザ
  • リタイアメントビザ

それぞれ詳しく解説します。

観光ビザ(ノービザ)

観光ビザ、もしくはノービザで海外移住する方法があります。この方法は一番手間とお金がかかりません。

観光ビザは数千円払えば取得できます。また、観光ビザが免除されている国ならば、パスポートだけで数ヶ月滞在できるような国もあります。

一方で、就労ができないことや、ノービザで何度も出たり入ったりしていればその国の入管に目を付けられて拘束、もしくは入国拒否される可能性があります。

就労ビザ

現地就労を行う場合は、就労ビザを取得するのが一般的な方法になります。就労ビザがあればその国で働けますし、口座の開設もできます。

ただし、退職したり気軽に国を跨いで移住の場所を変えられないデメリットはあります。

リタイアメントビザ

リタイアメントビザは、投資家ビザとも言われます。 一定の資金があれば、それを移住したい国に預金などを行い、なおかつ現在も収入があることを証明できればビザが発給できます。

たとえば、マレーシアのMM2Hビザ、タイランドエリートビザなどがあります。

まとめ

今回は海外移住について「やめとけ」と言われる理由や、おすすめの国、方法などをご紹介しました。

海外移住は大変で金銭的にも精神的にも問題がたくさんあります。しかしながらひとつ一つしっかりクリアしていけば有意義になることは間違いありません。 ぜひ、参考にしてみてください。