みなさん、こんにちは。華山です。
みなさんも、海外旅行に行くことがよくあると思います。そこで問題になるのが、現地通貨です。
現地通貨を手に入れる方法ならいくつかありますが、その中でも海外ATMを使って現地通貨を引き出すのにおすすめな銀行を比較します。
現地通貨を手に入れる方法
現地通貨を引き出す方法は3つあります。
- 両替:日本、もしくは現地で行う
- 海外キャッシング:クレジットカードを使う
- 海外ATMで引き出し:日本の口座から現金を引き出す
もっとも最安なのは?
仮に1万円分ほど現地通貨が必要な場合を考えてみましょう。
JTBの2024年度版の人気旅行先ランキングを元にすると、1位が韓国なので渡航先を韓国と仮定します。そしてWise.com、American Banker、Expat Guide Koreaの提供する平均手数料を設定しました。「1,000円 = 11,000ウォン」として、計算します。
3つの方法で試してみると結果は以下のようになります。
方法 | 総額(手数料前) | 手数料 | 手数料後の実際に受け取れる金額 |
---|---|---|---|
両替 | 110,000ウォン | 11% | 97,900ウォン |
クレジットカードのキャッシング | 110,000ウォン | 5% | 104,500ウォン |
ATM引き出し | 110,000ウォン | 4,000ウォン | 109,996ウォン |
この中で一番お得に現地通貨を手に入れられるのは、海外ATMでの引き出しです。
その次に、クレカを使ったキャッシングが安くなります。
海外キャッシングならエポスカードが海外旅行保険もついていてお得です。
エポスカードは年会費無料で持てるカードです。海外旅行に行く方を中心に評判の高いカードですが、実際に持ってみないとどれだけよいカードなのか分かりませんよね。そこで今回はエポスカードのメリットやデメリット、そして作り方などをご紹介します[…]
もっともコストがかかるのが、両替です。特に空港の両替所で両替を行うと、高いレートで取引されるので目減りしてしまいます。
ちなみに両替にはメリットとデメリットは以下のようになります。
両替 | キャッシング | 海外ATM引き出し | |
---|---|---|---|
メリット | 空港で出発前に可能 | 最も安い | もっとも簡単 |
デメリット | 費用が高い | お金を借りる状態になる | ATMを見つけて使いこなす必要がある |
海外ATMでの引き出しは実は簡単
海外ATMを使って現地通貨の引き出しを行うことは簡単な手段です。
両替所が空港にあるようにATMも空港にありますが、両替所はレートが空港と街中で変わるのに対して空港のATMは変わりありません。
海外ATMの引き出し手数料
海外ATMを使って現地通貨を引き出す場合、以下のような手数料がかかります。
- 両替手数料
- 海外事務手数料
- 現地ATM利用料
この中で、銀行を変えることによって両替手数料と海外事務手数料をさらに安くすることも可能です。
順番に解説します。
両替手数料
両替手数料は、日本円を現地通貨に変える時に発生します。
この両替手数料は、普通の為替レートではなく、VISAやMasterCardなど自分が利用している国際ブランドが定めています。つまり国際ブランド側に入る手数料です。
このレートは変わるので、VISAやMasterCardの公式サイトを見てみましょう。
Exchange Rates & Currency Conversion Calculator - Use the co…
Mastercard currency converter tool calculates foreign exchan…
ちなみに、為替に大体2%程度上乗せされています。
この手数料は国際ブランドを使う限り払う必要があるので仕方がありません。
海外事務手数料
海外事務手数料は自分の普段使っている銀行側に入る手数料のことです。
パターンとしては2つです。
- 為替レートに加え、数%の海外事務手数料を上乗せ
- 海外でATMを利用するごとに一定金額を徴収
VISAやMasterCardが提示した両替手数料込みの為替レートに加えて、自分が使用している銀行が設定した数%の海外事務手数料が加わります。
たとえば、住信SBIネット銀行であれば、VISAやMasterCardの提示した為替レートに加えて2.5%の海外事務手数料がかかります。
他には、イオン銀行など海外ATMを利用したら1回につき220円の手数料をとるような銀行もあります。
これら2つのどちらかを徴収する銀行が多いですが、中には2つとも徴収する銀行もあります。
現地ATM利用料
現地ATM利用料は、現地でATMを設置している銀行に払うお金のことです。
たとえば、日本でも三井住友銀行のカードを三菱UFJ銀行のATMで利用すると手数料が取られますよね。それと同じようなもので、海外ではATMを利用しただけで手数料がかかる場合もあります。一例として、タイであれば一律220バーツ(約860円)の手数料がかかります。
この現地ATM利用料はどの銀行を選んでも、利用するATMによってかかる金額が変わるので絶対的な回答はありません。
その都度現地で調べましょう。
それでは、これらを総合して実際にどの銀行のカードを保有して、海外のATMを使って現金を引き出すのがお得なのか解説します。
海外ATMで引き出しするのにおすすめの銀行
海外ATMで引き出しをするのにおすすめの銀行は以下のようになります。
銀行名 | 海外事務手数料 | 海外ATM利用手数料 | |
---|---|---|---|
第1位 | wise | 0.45%〜3.00% | 無料(月2回、30,000円相当額まで) 以後、1回70円+引き出し金額の1.75% |
第2位 | 住信SBIネット銀行 | 2.50% | 無料 |
第3位 | paypay銀行 | 3.08% | 無料 |
第4位 | 楽天銀行 | 3.08% | 無料 |
第5位 | イオン銀行 | 1.60% | 220円 |
第6位 | SONY BANK WALLET | 1.79% | 220円 |
wiseのカードが一番お得になります。
以下は、1万円を韓国ウォンに換算し、実際に受け取れる金額を示した表です。為替レートは「1,000円 = 11,000ウォン」と仮定しています。
銀行名 | 実際に受け取れる金額(ウォン) |
---|---|
Wise | 109,505,000ウォン |
住信SBIネット銀行 | 107,250,000ウォン |
PayPay銀行 | 106,612,000ウォン |
楽天銀行 | 106,612,000ウォン |
イオン銀行 | 108,239,780ウォン |
SONY BANK WALLET | 108,030,780ウォン |
それでは順番に解説します。
wise
wiseは送金サービスです。しかし、両替や海外ATMで引き出しの機能があるので、海外渡航者がよく使っています。
アプリ内で両替を行なって、海外のATMを利用して引き出しを行えば現地通貨が手に入ります。
事務手数料は、通貨によって異なりますが大抵の場合はそこまで高い手数料になりません。また、月3万円まで海外ATM手数料が無料なのは大きいですね。
海外での生活や旅行は魅力的ですが、費用管理が一つの大きな課題となります。特に物価が高い国での滞在は、より慎重な計画が必要です。幸いなことに、WiseとRevoltという2つの金融サービスが、無料プランで外貨引き出しの便利なオプション[…]
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行は、海外事務手数料として2.5%ほど徴収しますが海外ATMの手数料はかかりません。
かなりお得な銀行です。ちなみに日本国内でもカードがなくてもスマホがあればお金を下ろせます。
paypay銀行
paypay銀行は旧ジャパンネット銀行であり、3.08%の海外事務手数料を徴収しています。
ただし、海外ATMの利用手数料はかかりません。こちらも住信SBIネット銀行と同じく国内であればスマホでお金を下ろせます。
楽天銀行
楽天銀行は3.08%の海外事務手数料を徴収しています。
ただし、海外ATMの利用手数料はかかりません。特に安いわけではありませんが、スタンダードな手数料です。
一方、約1万5000円以上下ろす時はイオン銀行を使った方が安くなります。なぜなら計算すると、イオン銀行の方が海外ATMの手数料を払ってでも安くなるからです。
イオン銀行
イオン銀行は海外事務手数料の1.79%に加えて海外ATMの手数料が1回220円かかります。
少ない量の外貨を下ろす時にはトータルの手数料が割高ですが、約15000円以上下ろすならば安くなります。
また、イオン銀行はクレジットカード一体型のイオンカードセレクトを契約した方がイオンでの割引を受けられるのでお得です。
みなさん、こんにちは。華山です。節約を意識してクレジットカードを選びたいところですが、どのクレカもメリットやデメリットがよく分かりませんよね。特にイオンカードセレクトはメリットがないなどと言われています。そこで今回は[…]
SONY BANK WALLET
SONY BANK WALLETはソニー銀行のことです。海外事務手数料の1.79%に加えて海外ATMの手数料が1回220円かかります。しかし、ソニー銀行に外貨を保有していれば外貨口座からお金を引き出せます。その際は海外ATMの手数料がかかりません。
対象の通貨は以下のとおりです。
- 米ドル
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
- NZドル
- カナダドル
- スイスフラン
- 香港ドル
- 南アランド
- スウェーデンクローナ
タイのATMで手数料をゼロにする方法
タイのATMでは、ATMを設置している銀行に支払う手数料として、ATMオーナー手数料が存在します。220バーツなので1バーツ4円換算で約880円ほどになります。
しかし、JCBのキャッシュカードをバンコク銀行で使用すれば無料になると言われています。
これはタイおまいつ向けの非常に有益な情報ですが、
絶対見たことある青とオレンジのバンコク銀行ATMからJCBカードでキャッシングした場合、220バーツのATM手数料を回避できます!!僕の無料で発行した楽天JCBデビットからでもいけました、レートも許容範囲です!
深夜や現金無い時の対策に是非!! pic.twitter.com/q4vRU2jKxr
— なおき (@mnaoki0719) June 9, 2024
まとめ
今回は海外で現地通貨を手に入れる方法と、ATM手数料が安いおすすめ銀行をご紹介しました。
銀行名 | 海外事務手数料 | 海外ATM利用手数料 | |
---|---|---|---|
第1位 | wise | 0.45%〜3.00% | 無料(月2回、30,000円相当額まで) 以後、1回70円+引き出し金額の1.75% |
第2位 | 住信SBIネット銀行 | 2.50% | 無料 |
第3位 | paypay銀行 | 3.08% | 無料 |
第4位 | 楽天銀行 | 3.08% | 無料 |
第5位 | イオン銀行 | 1.60% | 220円 |
第6位 | SONY BANK WALLET | 1.79% | 220円 |
wiseが最安ですが、wiseのアカウントに銀行の振り込みでチャージする必要があるので、住信SBIネット銀行などと併用するのが賢いです。
もっと多くの金額を引き出す人はイオン銀行、もしくは特定の通貨の場合はソニーバンクを使うとよいかもしれませんね。
ぜひ、参考にしてみてください。