HSK6級の勉強法|最短合格に必要なおすすめ参考書!レベルや勉強時間は?

どうも、HSK6級に8ヶ月学校に通って受かった華山です。

わざわざ中国の深センまで飛行機に乗って受けにいった私ですが、今回はHSK6級の勉強法やおすすめの参考書をご紹介します。

HSKのレベル

大前提として、中国語の資格には大きく分けて「実用中国語検定」「HSK(漢語水平考試)」の2つあります。

前者は日本の団体が行なっており、後者は中国政府が行なっています。HSKの方が受験者数も多く知名度が高いです。HSKは就職活動でアピールできて、日本人にとってもメリットが高いです。

それを踏まえた上で、下の画像をご覧ください。

HSK6級の合格点や合格率、勉強時間

画像は公式サイトからの引用です。公式サイトによると、HSK6級のレベルは常用語5000語を覚えて、「中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる」程度です。

HSK5級が常用語2500語を覚えて、「中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる」ということなので、単純に考えてHSK5級の2倍中国語を扱えるレベルということになります。

これを時間に換算すると、HSK6級に合格するのに必要な勉強時間は350時間から450時間程度とされています。ちなみに大学の第二外国語の授業時間は、1コマ90分だと週2で180分(3時間)です。1年間で前期後期を合わせて30週あるとすると、1年間で90時間しかありません。2年で180時間です。

HSK5級の学習時間が大学の第二外国語の2年間分、180時間と考えると、遥かに難易度が高いことが分かります。ちなみに、HSK5級以上は合格判定がありません。180点以上を取れれば合格です。合格率は非公開です。

取得すると転職や就職に有利

そこまで膨大な時間をかけて得られるモノは何でしょうか。答えは「転職や就職に有利になる」です。

6級はHSKの最高級なので、書類上は中国語を完全にマスターしているとアピールできます。本人はそこまで中国語が得意でないと思っていても、多少のハッタリにはなります。もちろん、できなくても就職先で実力を磨けば問題ありません。

HSK6級まで取れたら基礎はできているので、実践を積めばさらに伸びていきます。

合格者の本音の感想

ここからは合格者の感想を交えてHSK6級について取り上げます。この公式サイトのレベル分けは本当ですが、試験の程度は大嘘です。

6級を持っていても、日常会話も怪しい人もいます。TOEIC900点取っても喋れない人がいるのと一緒です。HSK6級の合格ラインは英語で換算すると、英検2級か準2級くらいだと体感的に思います。

HSKは日本人にとって簡単

全世界でHSKは実施されおり、普段の生活で漢字を使わない欧米人も受けています。我々日本人は普段漢字を使うので、試験は有利です。この時点で差がついています。全世界で共通のレベルを設定するわけですから、日本人から見て相対的に求められる物は少なくなります。

中国語の文章がなんとなく漢字の雰囲気で言いたいことが分かるというのが、HSK6級の試験でも起こります。だから日本人はリーディングで得点すれば合格できるようになっています。

常用語5000語の中には日本語として使用しているモノもありますし、勉強時間とカウントしないで漢字に小さい頃から私たちは触れています。

HSK6級の対策と戦略

HSKの6級にはリスニング、リーディング、ライティングがあります。ここで戦略をどう立てるかです。180点以上で合格なので、ただ単に合格したいならばリスニング50/100点、リーディング80/100点、ライティング50/100点で行きましょう。

先ほど言ったように、日本人はリーディングができるのでここで稼ぎます。逆に言うと、ここを落とせば合格は遠ざかります。リーディングで稼いでリスニングとライティングが足を引っ張らない程度にすれば合格です。

分野別対策と勉強法

具体的にはHSK5級の勉強法と基本的に変わりません。イメージはその延長です。

リーディング対策

リーディングの勉強は特別必要ないです。過去問を何年分か回せば大丈夫でしょう。リーディングは漢字の雰囲気で大意が取れるので、内容に一致しそうな選択肢を選んでおけば間違い無いです。それで正解できてしまうほど簡単なので80点は取りましょう。

リスニング対策

しかし、鬼門はリスニングとライティングです。まず、リスニングはリーディングの簡単さとは比べものにならないくらい難しいです。漢字は見れば分かりますが、難解な漢字も聞いて分かる必要があります。

きちんと中国語の単語を発音まで覚えて、聞き取れるようにするべきです。合計で35分間あり途中の設問から長文が読み上げられますので、集中力も必要とします。キーワードとなる単語だけを聞き取って、回答の選択肢と近いものを類推する訓練をしましょう。

ライティング|作文対策

そして6級で1番戸惑うのがライティングです。5級と問題形式が全く違います。求められる力は要約力と作文力です。10分ほどで長めの文章を読みます。その内容を覚えて、残りの35分間でその要約を白紙に作文しなければなりません。10分後に問題となる長文は回収されるので、記憶力だけが頼りです。

各段落の最初の文章をつなぎ合わせて、読みながら頭の中で要約を作ります。

それを35分間の間に書き出すのみです。最初に回答用紙が渡された瞬間にメモをしましょう。図でもグラフでもいいので、隅に書きます。それを見ながら35分間作文するとやり易いです。回答回収時には必ず、そのメモを消しておくことです。

このライティングは、本来ならば類似の問題を解いて中国人に添削してもらうべきです。

しかし、ボク自身は何もやっていません。過去問の文章を読んでその模範解答を読みました。それで重要な箇所にチェックをつけて、どうしたらこの解答ができるのかというプロセスを考えました。その繰り返しを何年分かの過去問で行います。

ちなみに、ライティングは難しい単語を書かなくても簡単な表現で間違えなければ得点になります。できるかぎり、簡単な表現を使いましょう。

HSK6級のおすすめ参考書

さて、参考書ですが基本的にはボクは『HSK6級過去問』と『聴読中国語』の2冊しかメインで使っていません。もし、中国語を1人で学んでいるならば、丁寧な解説がある『本気で学ぶ中級中国語』も参考になります。

HSK6級過去問

1番重要なのは過去問で、リスニングは聞き込んで耳を慣らして問題ごと覚えましょう。リーディングも一緒で数をこなしましょう。ライティングは回答をよく読んで、どうしてこの要約になるのかプロセスの見つけ方を身につけましょう。これをガンガン繰り返すことです。

単語帳:聴読中国語

並行して、単語力を上げましょう。HSK5級クラスからは、この聴読中国語がハイレベルです。一応これができれば、 HSK6級に合格できるボキャブラリーがつきます。飽きずに長く使える単語帳なので、おすすめです。

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また、HSK6級だけに特化した単語帳だと「合格奪取! 新HSK6級単語 トレーニングブック」がおすすめです。

文法やリーディング:本気で学ぶ中級中国語

これは独学中国語のバイブル的な存在です。他に文法など日本人が間違えやすいところをしっかりと解説してくれている参考書はこれ以上ないです。結構ボリュームがあって、内容がぎっしり詰まっているので1冊やれば文法は頭に入ります。

リスニング:合格奪取! 新HSK6級トレーニングブック〈リスニング問題編〉

HSK6級のリスニングは文章が長くて聞くだけでも大変ですが、その文章に耳を慣らすことができる参考書です。これもHSK6級に特化しているので、効果的に合格率を高めてくれます。

まとめ

HSK6級を超えてからがスタートラインと人々は言います。一応最上級にも関わらず簡単すぎるからです。つまり、6級に合格して初めて我々日本人は初級レベルを脱したという感覚です。このレベルになると話すのが楽しくなってきます。

ぜひ、この記事を参考にしてみてください。それではよき中国語ライフを!!