仏検3級のレベルやおすすめの問題集は?勉強時間や勉強法を解説

フランス語検定の3級は挨拶や日常表現がわかるレベルです。

しかし、フランス語学習を始めた初心者にとって難しいのは間違いありません。単語を覚える必要があり、リスニング力もある程度必要です。

そこで今回は、仏検3級のレベルや勉強時間、勉強方法などをご紹介します。

仏検3級の概要

試験内容

仏検3級は、フランス語の基礎的な知識を問う試験です。主に以下の3つのスキルが評価されます。

  1. リスニング:フランス語の音声を聞き取り、理解する力を測ります。
  2. リーディング:フランス語の文章を読み、内容を理解する力を測ります。
  3. ライティング:基本的なフランス語の文を書き、単語のスペルや文法の正確さを測ります。

仏検4級と違って全体的にレベルが高く、文法や慣用句の知識が試されます。

試験形式

仏検3級の試験形式は以下のようになっています。

  • 筆記試験:リスニングとリーディング
  • ライティング:簡単なフランス語の文章を書く

合格点

仏検3級の合格点は、満点の60%です。筆記とライティング別々に得点されるのではなく、合計得点で判定されます。

合格率

仏検3級の合格率は、年によって異なりますが、一般的には60%前後です。

受験者の大半が初学者であるため、試験内容は比較的基本的なものとなっています。

試験日程と受験料

試験日程と受験料は以下のようになっています。

  • 試験日程:年に2回、通常は6月と11月に実施
  • 受験料:およそ6,000円(試験の実施機関や受験地によって異なる場合あり)

受験のポイント

以下のようなことが問われるのでポイントを抑えて学習しましょう。

  • 単語と文法の基礎を固める:1,670語程度の基本的な単語と文法をしっかり覚えることが重要です。
  • リスニングの練習:フランス語の音声に慣れるため、日常的にリスニング練習を行いましょう。
  • 模擬試験の活用:過去問や模擬試験を受けることで、試験形式に慣れることができます。

それでは詳しく仏検3級について見てみましょう。

仏検3級のレベル

仏検3級は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のA1レベルに相当します。

これは、基本的な挨拶や日常表現を理解し、簡単な会話ができるレベルです。ただし、スムーズな会話はまだ難しく、基礎をマスターするための初歩的な段階と言えるでしょう。

CEFRでのA1レベル

フランス語検定3級、通称仏検3級は、世界の語学レベルを表すCEFRでいうとA1レベルです。A1とは初学者レベルで最低限の単語や日常表現が分かるレベルです。ただし、会話には時間がかかるレベルなので、基礎の基礎をマスターしたという感じです。ちなみに基礎をマスターしたというならA2レベルが必要で、こちらは仏検でいうと準2級になります。

仏検3級でできること

仏検3級だとスピーキングでは挨拶や自己紹介ができるレベルだと思えばよいです。

ただ、個人的な感覚では「たどたどしい自己紹介」ができるレベルだと思っています。仏検3級の試験の性格上、スピーキングテストがありませんし、合格点は60点、選択問題は英語が分かれば分かってしまうような問題があるためです。だから仏検3級は簡単といえば簡単ですが、一部単語のライティングがあるのでスペルをきちんと覚えないといけません。

仏検3級に必要な勉強時間は200時間

仏検3級に合格するためには、一般的に約200時間の勉強が必要とされています。

これは初心者にとって疑問に感じるかもしれませんが、安心してください。

必要な単語数

仏検3級で必要とされる単語数は約1,670語です。これを覚えるためには、週に2回90分の授業を2年間受けると、通算で約200時間の勉強時間となります。

実際の合格体験談

ちなみに、私は週2回90分の授業を1年間受け、少し自主学習を追加しただけで仏検3級に合格しました。ですので、200時間という目安に身構える必要はありません。効率的な学習方法や個人の努力次第で、合格に近づくことができます。

仏検3級の合格点は60点

仏検3級の合格点は60点ほどです。難易度によって多少の調整が入りますが、問題集などを解く時にはひとまず60点を取ることを目標にしましょう。

仏検3級の過去問

仏検3級の過去問は仏検の公式ページで公開されています。

著作権の関係で、このサイトで紹介することが困難なので、公式サイトをご覧になってください。

また、テキストベースのものであれば、白水社の仏検対策シリーズがおすすめです。おすすめの参考書の見出しでも解説しています。

仏検3級の単語一覧

仏検3級に合格に必要な単語数は、約1,670語です。しかし、特に公式的にどの単語を覚えるべきか明確にされていません。

そのため、必要な単語を狙い撃ちして覚えるならば、問題の頻出度から作られている単語帳をベースに学習しましょう。

仏検3級準拠 頻度順フランス語単語集」は、過去10年間の仏検問題に使用された語彙を徹底分析した上で、仏検3級に合格するのに覚えるべき1000個の単語から上位の685を収録しています。

一方、YouTubeでは、単語一覧を聞き流しできるコンテンツもあります。

仏検3級対策におすすめの参考書

問題集:公式のガイドブック

さて、使用した参考書ですが非常にシンプルです。まず、公式のガイドブックの問題集です。どの検定試験でもそうですが公式のも問題集をまずやるべきです。問題を作成しているところが出版しているのですから、似たような問題が本番でも出題されやすいです。

さらに公式の問題集は例題として過去問を取り上げて解説しています。何ができれば受かるのか道筋をしっかりと示されていますし、繰り返し解けばいわゆる仏検的な考え方である何ができれば受かるのかというのを頭に叩き込むことができます。

フランス語検定を受験しようと思ったら、絶対に購入しておきたいテキストです。一方のデメリットですが内容が少し薄いというところです。やはり重要なエッセンスだけに絞っているので重点的に勉強するのには適していますが、類題など数をこなして実践していくには圧倒的に足りません。

他の参考書と伏せて一緒にやるべきです。

CD・音声DL付 仏検3級スピード合格

仏検3級対策として、人気なのがこちらのスピード合格です。

無駄なく、学習のポイントを重点的に学習できるので、効率がよいと評判です。

問題集:白水社の仏検対策シリーズ

そして、実践や詳しい理解を深める上で役に立つのが白水社から出ている問題集で、仏検対策シリーズです。こちらの本は練習問題もついていてかなり充実しています。しかし、ちょっと解説などはキャッチーな感じではないのでとっつきにくいです。

だから公式のガイドブックの欠点である内容面での充実を満たした感じです。反対にこちらは少し見にくいです。でも、この練習問題をしっかりやればかなり力がつきます。合格力をつけられることは間違いありません。

単語帳:キクタン

そして、これら2冊の練習問題や解説を学ぶ中で文法は習得できますが、やはり単語が習得できないと困るでしょう。

やっぱり検定のためにはキクタンです。仏検3級のものを買いましょう。これで3級の単語は一応覚えることができますが、毎日の学習でベストなフランス語の単語帳とは思えません。

単語帳:今すぐ覚える音読フランス語

という単語帳が便利です。速読英単語に似ていて、単語を音読してCDを聴くだけで単語が覚えられます。2級くらいの日常会話までならこの単語帳で対応しているので、日常会話レベルを長期的に目指そうと思っているのならばこの単語帳を合わせて使うとよいでしょう。

文法や慣用句対策:フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!

「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」はとても初心者向けの本で、フランス語初心者に必要なことがとりあえず揃っています。

半過去や受動態など少し難しい文法も取り扱っている上、読みやすいのでこちらもおすすめです。

仏検3級は1ヶ月で合格可能か?

仏検3級は1ヶ月で合格可能です。

しかし、ある程度の学習効率とセンスの良さを要求されます。頻出単語を効率よく覚えるとともに、例文をしっかり覚えて簡単な言い回しを暗記すると合格するでしょう。

学習時間が200時間程度なので、1日7時間を30日やれば月間で200時間の学習時間を超えます。

仏検3級に落ちた人にありがちなミス

仏検3級は4級や5級に比べて、正しいスペルを書けなければなりません。4級レベルであれば雰囲気で合格しますが、3級はスペルまで正しい理解が求められます。

そのため、「なんとなく分かった」で済まさず、きっちりと覚えるようにしましょう。

また、リスニングの問題も、筆記に気を取られて落としがちです。

4級レベルの文章が書けて聞き取れるレベルまでしっかりと持っていきましょう。

仏検3級の勉強法のコツは慣用表現

この記事を書いているボクは、大学生時代に仏検3級を習得しました。学習歴は週2でフランス語の授業に出ていたレベルです。

そして、合格して思ったのは、慣用表現をしっかりと覚えることが得点に結びつくことです。

慣用表現の筆記や、聞き取りが出題されるのでこれができていないと合格できません。

慣用表現を意識して勉強することが最短合格につながります。

ぜひ、このようなサイトを活用して覚えましょう。

まとめ

今回はフランス語検定3級に合格するための勉強方法と参考書をご紹介しました。フランス語検定は初心者にとって最初の関門です。

様々な人が勉強方法をネットに公開していますが、 私自身この参考書の組み合わせが1番だと思っています。ぜひ、参考にしてみてください。