Wise(ワイズ)は、英国発のフィンテック企業が提供する国際送金・外貨決済サービスです。2011年にTransferWise(トランスファーワイズ)として創業し、現在は世界80以上の国への送金・受け取りに対応しています。海外ノマドや留学生、フリーランサーの間では「とにかく手数料が安い」という理由で広く使われていますが、実際のやり方や注意点をまとめた情報は意外と少ないのが現状です。
この記事ではWiseでの海外送金のやり方を順を追って解説し、手数料の仕組みや入金方法、受け取りの注意点まで網羅します。
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Wise海外送金とは?仕組みを解説
WiseはVisaやMastercardのような既存の決済ネットワークではなく、独自のローカル送金ネットワークを使って国際送金を行います。仕組みを知っておくと、なぜこんなに安いのかがよく理解できます。
なぜ安いのか(ローカル送金)
通常の銀行送金では、送金元の銀行→中継銀行(コルレス銀行)→受取銀行という経路をたどるため、各中継点で手数料が発生します。Wiseはこの仕組みを根本から変えました。
Wiseは世界各国に自社の銀行口座ネットワークを持っており、「送金者が日本からアメリカへ送りたい」という場合、実際には国境をまたがせず、日本国内のWise口座に入金→アメリカのWise口座から受取人へ送金という流れで処理します。国内送金として扱うことで、中継コストをほぼゼロにしているのです。
銀行送金との違い
銀行の海外送金が割高になる理由は大きく2つあります。一つは中継銀行への手数料、もう一つは「為替スプレッド」と呼ばれる為替レートへの上乗せです。多くの銀行は実勢レートより2〜4%ほど不利なレートを適用しており、この差額が利益になっています。
Wiseは「ミッドマーケットレート(銀行間取引レート)」をそのまま適用し、為替レートへの上乗せはゼロです。手数料は送金額の0.57%程度から(通貨ペアによって異なる)と、銀行送金と比べて圧倒的に安く済みます。
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Wise海外送金のメリット・デメリット
メリット:手数料が安い・速い
銀行の海外送金は一般的に2,500〜3,000円の送金手数料がかかる上に、受取側でも「着金手数料」が引かれることがあります。Wiseの場合、手数料は送金額に対して0.57%程度からで、多くのケースで銀行の数分の一のコストに抑えられます。
速さも魅力で、銀行送金が3〜5営業日かかることが多い一方、Wiseは多くの通貨で即時〜数時間での着金が可能です。
メリット:為替が透明
送金手続きの画面で、事前に「為替レート・手数料・受取金額・到着予定日」がすべて表示されます。銀行の場合、実際にいくら受け取れるかが手続き前にわかりにくいケースが多いですが、Wiseは申込前に全額が確認できるので安心です。
また、為替レート保証の仕組みもあり、手続き作成時に表示されたレートが一定時間内に入金が完了すれば保証されます。レートが急変しても最初に確認したレートで送金できます。
デメリット:国によって制限あり
Wiseは世界80以上の国に対応していますが、すべての国・通貨に対応しているわけではありません。特定の国への送金や特定の通貨への換算ができない場合があります。また、送金できる上限額が設けられており、大口の送金には別途本人確認が必要になることもあります。
現金を直接送ることはできないため、受取人が銀行口座を持っていない場合は利用できません。日本発行のWiseカードはApple PayやGoogle Payに未対応である点も、利便性において制限になることがあります。
Wise海外送金のやり方(ステップ解説)
実際の操作はスマホアプリまたはWebブラウザから行います。アカウント開設後の送金手順を順番に解説します。
送金先の登録
まず「送金先(受取人)」を登録します。受取人はWiseアカウントを持っていなくてもかまいません。必要なのは受取人の名前・銀行口座情報(口座番号・ルーティングナンバーなど国ごとに異なる)です。個人・法人いずれも登録できます。
一度登録した送金先は次回以降も使い回せるので、定期的に送金する相手であれば最初だけ少し手間がかかりますが、2回目以降はすぐに送れます。
金額設定
送金元の金額(日本円)または受取金額(ドルやユーロなど)を入力します。どちらから入力しても自動的に計算されます。この時点でリアルタイムの為替レート・手数料・受取金額・到着予定日がすべて表示されるので、内容を確認してから次のステップへ進みます。
支払い方法の選択
Wise口座への支払い方法は複数から選べます。日本の場合は主に「銀行振込」「デビットカード」「クレジットカード」が利用可能です。それぞれ手数料が異なり、銀行振込が最もコストを抑えられることが多いです。
送金完了まで
支払いが完了するとWiseが処理を開始します。送金状況はアプリからリアルタイムで確認できます。受取人の銀行口座に着金すると通知が届く仕組みです。通貨によっては数分〜数時間で完了するものもあれば、1〜2営業日かかるものもあります。
Wiseの入金方法(日本から)
Wise口座への資金の入れ方にはいくつかの選択肢があります。手数料と利便性を踏まえて選ぶとよいでしょう。
銀行振込
日本国内の銀行口座からWiseの指定口座へ振り込む方法です。同じ通貨(円)での振り込みであれば手数料は無料です。通常のインターネットバンキングと同じ操作で完結します。入金確認に少し時間がかかる場合がありますが、コストを最小限に抑えたい場合はこの方法が最適です。
デビットカード
Visa・Mastercardのデビットカードを使ってWise口座にチャージできます。即時性があり便利ですが、一部のカード会社ではキャッシュアドバンス(現金前払い)として扱われることがあり、利用者の銀行から別途手数料が請求されるケースがあります。カードを使う前に発行元の規約を確認しておくと安心です。
その他の方法
国や地域によってはクレジットカードでの入金も可能です。ただし、クレジットカードの場合は手数料が高めになる傾向があります。現時点で日本発行のWiseカードはApple Pay・Google Payには対応していないため、これらを使った入金はできません。
Wiseの送金手数料を解説
Wiseの手数料は「固定手数料+変動手数料(送金額の割合)」という構造で、事前に全額が表示されます。隠れた費用がない点が最大の特徴です。
固定手数料+変動手数料
送金手数料は送金額・入金方法・通貨ペアの3つで変わります。変動手数料は送金額に対する割合で計算され、多くの通貨では0.57%程度からです。加えて少額の固定手数料が上乗せされます。小額送金の場合は最低手数料が設定されているため、数百円の送金には割高に感じることもあります。
為替コスト
Wiseが使うのはミッドマーケットレート(銀行間レート)です。このレートは一般のユーザーが通常アクセスできない「卸売り」の為替レートで、銀行や両替所が提供するレートより有利です。Wiseはこのレートに上乗せをしないため、為替コストは実質ゼロに近い水準です。
他サービスとの比較
銀行の海外送金は一般的に送金手数料2,500〜3,500円+為替スプレッド2〜4%程度がかかります。10万円を送金する場合、銀行では手数料だけで4,000〜7,000円以上になることもあります。Wiseの場合は同額で数百〜1,000円程度に収まるケースが多く、頻繁に送金する人や大きな金額を動かす人ほどコスト差が大きくなります。
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Wiseの送金時間はどれくらい?
即時〜数日
送金時間は通貨ペアや受取国によって大きく異なります。主要通貨(米ドル・ユーロ・英ポンドなど)への送金は、多くの場合数時間以内、または即日着金します。Wiseのアプリで送金設定をする際に「到着予定日」が表示されるので、急ぎの場合は事前に確認しましょう。
遅れるケース
入金方法によっては時間がかかることがあります。銀行振込は入金確認に数時間〜翌営業日かかることがあり、その分着金が遅くなります。また、初回の送金や高額の送金では本人確認書類の提出を求められることがあり、その審査時間が加わります。週末や祝日は銀行処理が止まる通貨もあるため、急ぎの送金は平日の早い時間に設定するのが無難です。
Wiseで海外からお金を受け取る方法
Wiseは送金だけでなく、海外からお金を受け取ることもできます。フリーランスで海外クライアントから報酬を受け取る場合や、海外在住の家族から仕送りを受ける場合などに便利です。
受け取り口座の仕組み
Wiseアカウントには、複数の通貨でお金を受け取れる「口座情報」が付与されます。米ドル・ユーロ・英ポンド・オーストラリアドルなど主要通貨については、その国の現地口座情報(口座番号・ルーティングナンバーなど)が発行されます。相手にこの口座情報を伝えるだけで、まるで現地の銀行口座のようにお金を受け取れます。
受け取った資金はWise口座内で保有し、別の通貨に換算したり、日本の銀行口座に出金したりできます。同通貨での受け取りは基本的に無料です。ただし、米ドルのWire送金(電信送金)で受け取る場合は6.11 USD程度の固定手数料がかかります。
通貨別の注意点
すべての通貨で現地口座情報が発行されるわけではありません。日本円での受け取り口座は発行されないため、海外から日本円で受け取ることはできません。対応通貨はWiseの公式サイトで随時確認することをおすすめします。また、一部の通貨は受け取り上限額が設定されている場合があります。
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Wiseは安全?信頼性を解説
金融ライセンス
Wiseは各国の金融規制当局からライセンスを取得しています。英国ではFCA(金融行動監視機構)の認可を受けており、日本では関東財務局に資金移動業者として登録されています。フィンテック企業ではありますが、無認可の業者とは異なり、各国の法律に基づいて厳格に管理されています。
資金の保護
Wiseはユーザーの資金を自社の運営資金とは分別して管理しています。万が一Wise自体に財務的な問題が生じた場合でも、ユーザーの預け入れ資金は保護される仕組みです。また、セキュリティ面では5分間操作がないと自動ログアウトされる仕組みがあり、不正アクセスへの対策も取られています。
実際の評判
海外ノマドやフリーランス、留学経験者の間での評判は総じて高く、「銀行より圧倒的に安かった」「着金が速い」という声が多く見られます。一方で、初回の本人確認に時間がかかった、特定の国への送金が制限されたという声もあります。完璧なサービスではありませんが、海外送金の選択肢として現時点でトップクラスの使い勝手です。
Wise海外送金はこんな人におすすめ
- 留学中の方:仕送りや学費の支払いで定期的に大きな金額を動かす場合、手数料の差額が積み重なると大きなコスト削減になります。銀行振込より受取金額が多くなるケースがほとんどです。
- 海外在住・海外ノマドの方:現地での生活費の調達や、複数通貨を行き来する際にWiseのマルチカレンシー口座が非常に便利です。現地ATMでの引き出しにも対応しています。
- フリーランスで海外クライアントと取引する方:海外から報酬を受け取るための口座情報を無料で発行でき、受け取った外貨をそのまま保有したり円に換算したりと柔軟に管理できます。Upworkなどのプラットフォームとの相性も良いです。
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まとめ:Wiseは海外送金のコスパ最強クラス
Wiseの最大の強みは、ミッドマーケットレートをそのまま使い、手数料を明示して送金できる透明性です。銀行の海外送金は「手数料3,000円+為替スプレッド」という二重のコストがかかりますが、Wiseは送金額の0.57%程度(通貨ペアにより異なる)という明確な体系で、多くのケースで圧倒的に安く済みます。
留学・海外在住・フリーランスなど、海外とお金のやり取りが定期的に発生する人にとって、Wiseは検討しない理由がないくらい実用的なサービスです。アカウント開設は無料なので、まず登録して試してみることをおすすめします。