私は日本と海外を行き来しながら、海外ノマドワーカーとして多拠点生活を行っている華山です。
今回はカザフスタンのアルマトイに4日間滞在し、実際にノマドワークをしてみた感想をシェアします。キルギスやウズベキスタンでの経験と比較しながら、7つの観点からアルマトイの実態をお伝えしていきます。
通信環境──都市部は安定、モバイルには注意

アルマトイは中央アジアの大都市だけあって、Wi-Fi環境は全体的に良好です。ホステルのような安宿でも電波が途切れることはなく、基本的なリモートワークには問題ありません。
ただし、eSIMを使ったモバイル通信は不安定な印象を受けました。市内にいても通信が遅延することがあり、外出中のウェブミーティングは避けた方が無難かもしれません。
物価──中央アジアで最も高額な都市

アルマトイの物価は中央アジアの中でもトップクラスに高いです。インフレ率は約10%で、1食500円以上は普通。現地の人々も給与水準に見合わない物価高騰に悩んでいるそうです。
食事のバリエーションは豊富で、中央アジア各国の料理からトルコ、ヨーロッパ、日本食まで揃っています。ただしローカル以外のレストランは1,000円程度を見込んでおく必要があります。節約するなら、スーパーで食材を買って自炊するのが現実的な選択肢です。

ワーキング環境──中央アジア随一の整備度

アルマトイにはスタートアップ支援施設が点在し、ワーキングスペースも充実しています。ロシア系企業や現地のテック企業が集まり、イノベーションが生まれている都市です。
カフェでノートパソコンを開いて作業する人も多く、デジタルノマド文化が根付いていることを実感しました。中央アジアの中では最も作業しやすい環境が整っています。
言語とコミュニケーション──英語はほぼ通じない

残念ながら英語はほとんど通じません。カザフスタン語かロシア語が主流で、翻訳アプリを使ったコミュニケーションが基本になります。
これがストレスになる人には、長期滞在は厳しいかもしれません。ロシア語ができる方なら、コミュニケーションの障壁はぐっと下がるでしょう。
決済環境──カード対応は進んでいる

基本的には現金主義の文化ですが、レストランやショッピングモール、コンビニではクレジットカード決済が可能です。事前に確認すれば、快適なキャッシュレス生活も十分実現できます。
街の印象──整備された美しい都市、ただし広大

アルマトイは非常に綺麗に整備された街です。ただし、コンパクトシティではなく、目的地間が3〜4km離れていることも。
タクシーで200〜400円、バスなら35円から70円で安いけれど時間がかかるという状況です。徒歩移動もできますが、時間効率を考えると悩ましいところです。
まとめ──中央アジア随一のノマド都市、でも万人向けではない
総合的に見ると、アルマトイは中央アジアで最もノマドワークに適した都市です。日本からソウル経由の直行便でアクセスできる点も大きな魅力。ただし物価の高騰、言語の壁、決済の不便さなど、気になるポイントも少なくありません。
ロシア文化と中央アジアの文化が融合した独特の雰囲気は、一度体験する価値があります。インフレが進行している今だからこそ、興味がある方は早めの訪問をおすすめします。