みなさん、こんにちは。華山です。毎日、読書を続けていますか。読みたい本ってなかなか見つからないけど、誰かのおすすめで急に読んでみたくなるものです。そこで今回は橘玲さんの「人生は攻略できる」について感想を交えてご紹介します。
橘玲さんのプロフィール
橘玲さんは1959年生まれの作家で、早稲田大学第一文学部を卒業しています。本名は非公開です。宝島で編集長をやっていたり、日本経済新聞で連載を持っていたりしました。
そして、2002年に「マネーロンダリング」という小説で小説家デビューします。その後、社会風刺や人生論を扱った書籍を次々と出版して人気な作家さんです。
「人生は攻略できる」
読みやすい人生の教科書
そんな橘玲さんが、書いた人生論の決定版が「人生は攻略できる」です。日本には年上を敬うべきという風潮がありますが、橘さんも60歳近い年齢です。その人生の中で培ってきた経験と知識から繰り出される本書の文章には、非常に言葉の重みがあります。
一方でこの本はまだ在学中の大学生や、社会に出たばかりの20代をメインターゲットにしているため、非常にわかりやすい文章で書かれています。
若い人たちの悩みを解決してくれる
明確には書かれていませんが、大学生や20代っていうのは、いくつも選択肢があって希望に満ち溢れているのは確かですが、等の本人たちはお金や人間関係など多くの悩みを抱えているのではないでしょうか。そうした人こそ、この本を読んでみることをおすすめします。
人生の攻略法3つ
幸せとは
では、ポイントを掻い摘んで本書の解説をしますが、まず人生における成功とはなんでしょう。
お金を稼ぐ、結婚するなどいろいろありますがその根底にあるものは「幸せになること」です。幸せになるために、みんなお金を稼いだり仕事したりします。その幸せは、お金、仕事、友情や愛情という要素から成り立ってます。つまり、これらが充実していれば人は幸福を感じるのです。
他人と自分の関係
自分が何に幸福を感じるのかは自分次第ですが、その自分らしさというのは遺伝ではなく、周囲からの影響によって決まります。クラスなど、集団の中で生活することになりますがその中で他の人より優れていることを自分が気づいてそれがきっかけで、好きで得意なことを見出すようになります。
また、人の目が気になるという人がいますが、実際に他人は6つのポイントでしかみていません。簡単にいうと知性、経験、堅実か、外向的か、安定か、強調できるかです。就活などで自分がいくら自己分析しても、人はパッとそれだけの判断しか下していないのです。
お金編
まず、幸せになるためのお金との付き合い方ですが、タブーはマイカーやマイホームを持つことです。今の時代はシェアリングエコノミーが代行しており、何かを所有してローンを組むということは行動を縛られるということと一緒です。
お金というのは本来、選択肢を増やすためのものです。少しのお金しかなければ、何か妥協しなければなりませんが多く資産があればさまざまな選択が可能です。お金とは汚いものではなく、自由を生み出すものと認識するべきといいます。
仕事編
続いて仕事ですが、AI のことについてです。AI が来れば、人の心が分かる仕事の方が収入が高くなるため、男性より女性の方が給料が高くなります。
そして、日本の労働市場がいかに世界の中で異質なのかが論じられています。サラリーマンは失敗を恐れ、無難に仕事をする人が増えていることも問題点として挙げており、これからの時代は失敗を恐れずにポジティブに挑戦し続けることができる人になるべきだそうです。
そのため、失敗しても次のフィールドで活躍できる柔軟さは重要ですし、多くの人(マス)に向けて何かをするビジネスではなく、特定の人だけに届くニッチビジネスが、ご飯を食べていけるような職になるだろうとも紹介されています。
友情と愛情編
そして、最後に友情と愛情です。要するにどうコミュニティを作るかということが大切になりますが、大事なキーワードがあります。それが評判経済です。メルカリなどで出品者を評価し合うシステムのことです。
評判を高めて、信用を蓄積することによって個人であっても仕事が舞い込んでくるのです。個人で仕事ができると、コミュニティをリセットしやすいです。会社の同僚が嫌でも、個人で働くのならその人と付き合わないという決断できます。こうして人間関係の悩みが消えるわけです。
そして、SNSなど弱いつながりである人間関係が時に人生を救ってくれることがあります。
この本の結論
ここまでつらつらと気になった点を述べましたが、橘さんがおっしゃることの核は、好きなことに集中して、金融はリスクを分散させ、弱いつながりを持つことです。この3つができれば今後の社会で幸せになれます。
まとめ
今回は、橘玲さんの「人生は攻略できる」についてご紹介しました。
本当に読みやすい口調で、頭に入ってくるため、読書が苦手な人でも安心です。AIや働き方改革など巷で議論されていることと、その対策が簡潔にまとまっています。読み終わった感想としては、自分の人生に対して自身が湧いてきますよ。気になる方は、本を読んでみてください。