チェンマイへの移住やロングステイはもっとも成功しやすいとして知られています。
しかし、チェンマイに行ったことがなかったり、住んだことがなかったりすると生活がどういった感じなのかわからないですよね。
そこで今回はチェンマイへの移住やロングステイについて詳しく解説します。
チェンマイ移住で仕事はある?
チェンマイでも日本人向けの仕事はたくさんあります。 たとえば、以下のような仕事です。
- 営業アシスタント
- 日本語教師
- カスタマーサポート
バンコクほど多くはないですがチェンマイにも日本人向けの仕事を募集しています。
また、日本語教師であれば、タイ語や英語が必要なく、スキルがなくても始められることから右も左もわからない場合は選ぶ人が多いです。 リクルートの求人、カモメ転職、アブローダーズといった大手の求人サイトを使えば仕事が見つかります。
ちなみに、チェンマイに関するネット掲示板もあり、こちらでも募集される場合があります。
チェンマイ移住の生活費
チェンマイに移住して生活費は5万円から12万円ほどあれば生活できるでしょう。
どれくらい贅沢するかにもよりますが、かなり安く生活できます。
最大限に節約すれば5万円で生活可能
しっかりと節約すれば5万円で生活できます。内訳は以下のようになっています。
- 家賃:2万円〜3万円
- 食費:1万円〜2万円
- 雑費(通信費など):5000円
家賃は2万円ぐらいで家を借りられるので、とても安いです。
ホテルのドミトリーも1泊1000円以下でたくさんあります。しかも朝食が込みになっていることがあるので、その分食費も浮きます。
そのため、ドミトリーや郊外の家で過ごせば家賃は3万円で収まるでしょう。 それから食費は1食が70バーツ程度(約270円)です。この価格はチェンマイ旧市街地の観光客向けの価格なので少し値段を高く見積もっています。
学生街やローカルなレストランであれば40バーツから60バーツ(約160円から約240円)で抑えることができるでしょう。 そう考えると、1ヶ月の食費を2万円程度で抑えられます。さらに朝食込みのホテルに滞在すれば1日2食でOKです。 そ
して、節約をしようと思っている人が観光客と同じように、お土産や服などの嗜好品をどんどん買うとは思えませんが、夜市で100バーツ(約400円)出せば衣類などが揃います。通信費も200バーツ(約800円)あれば1ヶ月30GBほどの高速通信が可能です。
普通に生活すれば10万円程度で可能
特に節約を意識せずに普通の生活をすれば月に10万円ほどあれば生活可能です。内訳は以下のようになっています。
- 家賃:3万円〜6万円
- 食費:3万円
- 雑費(通信費など):1万円
家賃はコンドミニアムに住むと仮定して計算しています。
コンドミニアムもピンキリですが、個室でしっかりとしたものならば3万円あれば短期滞在でも借りられるでしょう。そして5万円から6万円出せばプールやジムがついている高級コンドミニアムにも住めます。 それから食費は1食100バーツ前後で計算しています。
そうすると、1ヶ月9000バーツ(約36000円)になりますが、実際はそこまで毎日豪華なものを食べないのでもう少し下がります。
また、通信費などは節約する人とサービスが一緒なので値段は変わりませんが、その他のお金で娯楽にも使えるでしょう。参考までに映画のチケットは100バーツから200バーツなので(約400円から約800円)なので日本で遊ぶより安いです。
チェンマイ移住に必要な準備費用
チェンマイ移住に必要な準備費用は40万円から50万円あれば大丈夫です。
多めに見積もっていますが内訳は以下のようになっています。
- 当面の生活費(3ヶ月分):30万円
- 航空券代:10万円
- 予備費用:10万円
まずは生活防衛資金として、現地で仕事が見つかるまでの間に食いっぱぐれない程度のお金を用意しておきましょう。
30万円あれば3ヶ月は過ごせるので安心です。仕事を探さないロングステイであれば、これほどのお金を貯めておけば過ごせますね。 それから航空券代は10万円程度になります。
日本からチェンマイへの直行便がほぼなくて行きにくいのですが、まずバンコクに飛んでそれから飛行機でまたチェンマイに行くか、バスもしくは列車を使うかという選択肢があります。
また、チェンマイにはLCCが新しく日本から直行便を飛ばすようになったので、安く済ませたいならば片道3万円もあればチェンマイへ行けます。 その他、防衛資金としてさらに10万円を追加していますが、実際にはチェンマイの物価は安く日本からも安く行こうと思えば行けるのでそこまで費用はかかりません。
チェンマイ移住は失敗しやすい?
チェンマイ移住は成功しやすいですが、失敗するケースもあります。具体的には以下のパターンです。
- 文化や習慣などが合わなかった
- 気候が合わなかった
- 仕事が思うようにいかなかった
文化や習慣などが合わなかった
文化や習慣が合わない可能性があります。
タイの「マイペンライ(気にしない、なんとかなる)」という価値観が、キチっとしたがる日本人には合わないというものです。 レストランでさえ日本人から見れば衛生的ではありませんし、人によって言っていることが違うこともあるので「しっかりして」と言いたくなります。
それが募って我慢の限界を超えるパターンです。
気候が合わなかった
それからバンコクに比べてチェンマイの気候は過ごしやすいと言われていますが、それでも受け付けない人もいるでしょう。
冬であれば朝晩は冷え込みます。一方で昼間は夏場のように気温が高くなるので寒暖差で体温調節ができません。 また、大気汚染で空気がかなり悪くなる日もあって長い目で見れば健康被害を生じてしまう可能性もあるでしょう。
さらに、3月から5月はかなり暑くてバテてしまう可能性もありますし、6月以降は雨季になるためドンヨリとした曇りの日が続きます。時折バケツをひっくり返したようなスコールも降るので注意が必要です。
一方で11月から1月の乾季はベストシーズンで晴れの日も多く過ごしやすいです。
仕事が思うようにいかなかった
仕事を見つけることに苦労する場合があります。
日本にいる時に見つけられるなら大丈夫ですが、渡航して探そうと思うと挫折してしまう可能性があります。また、仕事が見つかってもタイ人の働き方や価値観が合わずにストレスになってしまうこともあるでしょう。
事前に予習はしっかりとしていた方がいいですね。
チェンマイ移住のビザ
チェンマイに移住するためにはビザが必要です。多くの人は以下のようなビザを使って渡航しています。
- 観光ビザ
- 就労ビザ
- リタイアメントビザ
- タイランドエリート
観光ビザ
タイはノービザで30日間しか滞在できません。
それを超えて滞在する場合には現地で観光ビザを取得する必要があります。観光ビザを取得すれば60日ほどの滞在が可能です。
出入国不可のシングルビザ(取得費用:5500円、2023年時点)と出入国可能なマルチプルビザ(取得費用:22000円、2023年時点)があります。マルチプルビザは高価ですが、6ヶ月間有効で出国すれば60日のカウントが1日からまた始まるという特性を持っています。
そして、観光ビザを1度だけ30間延長できるので最長でタイに90日間連続で滞在できます。 ただし就労をしてしまうと不法就労になるので注意してください。ノマドやリタイア向けです。
就労ビザ
就労ビザは、タイ国内で働く時に必要なビザです。
就労にはこのビザに加えてタイの労働局で発行される労働許可書が必要になります。 まずは日本の駐日タイ大使館または領事館にて、パスポートやビザ申請書などを持って申請を行います。それからタイに入国してタイの労働局で労働許可書を取得するという流れになります。
ちなみに労働許可書は働いている会社が変わるごとに都度取得しなければなりません。
いずれにせよ、タイに現地就職するつもりであれば就労ビザの取得は必須なので、必ず駐日タイ大使館などで最新の情報をチェックするようにしてください。
リタイアメントビザ
タイでは50歳以上のリタイア世代を中心にリタイアメントビザを発行しています。
正式名称は「ノンイミグラントO(年金受給者/リタイアメント)」です。出入国不可能な90日間のシングルビザと出入国可能な1年間のマルチプルビザがあります。
現地での就労は不可で、2023年現在以下のいずれかを満たす条件があります。
- 直近3か月のタイ国内の預金額が80万バーツ(約320万円)以上
- 毎月の年金収入が6.5万バーツ(約26万円)以上
- 預金と収入の合計が80万バーツ(約320万円)以上
他国に比べると条件は低いです。しかし、手続きは英語かタイ語なため少しハードルを感じることになるかもしれません。
タイランドエリート
タイランドエリートビザは比較的ハードルの低い富裕層向けのビザです。
年齢制限がなくて誰でも申請できます。 2023年時点で申請費用が60万~200万バーツ(約240万~800万円)と高額ですが、申請費用に応じてタイでの滞在日数が長くなります。 もっとも安い60万バーツのものであれば、連続して1年間の滞在が5年間ほど可能になります。
そして高額な100万バーツ〜のものであれば、連続して1年間の滞在が20年間ほど可能です。
そのほかにも空港でのVIP待遇など特典があるので、気になる方はタイランドエリートのホームページを見てみてください。
タイランドエリートでタイ長期滞在!タイランドエリート会員の特別ビザで5年~20年のタイ滞在が可能になります。HISはタイ…
まとめ
今回はチェンマイ移住について解説しました。 チェンマイ移住は日本と異なることも多いので挫折してしまう人もいるかもしれません。
しかし、それ以上に大きな経験になるでしょう。 ぜひ、参考にしてみてください。