どうも、いつもKindleでしか本を読まない華山です。今回は働き方改革、これからの仕事観がよく分かるおすすめの本を紹介します。ノミネート作品は『10年後、君に仕事はあるのか?』『転職の思考法』『仕事2.0』の3冊です。
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藤原和博『10年後、君に仕事はあるのか?』
この本は、ボクが考えていることを言語化してくれた気がします。ボクに代わって言葉にしてくれて、背中を押されました。この本で言いたいことは、つまり「オリジナリティを高めろ」ということです。そう言っている著者は元リクルートの藤原さんです。
日本ではAI(人工知能)、BI(ベーシックインカム)といった議論が活発です。そうなると当然、将来の職業のあり方自体も変わってきます。職を失う人が多発するわけです。ここで大事なのは、希少性を身につければ職は失わないということです。
専門的な仕事は、その人しかできませんよね。ただ、専門的な仕事1つを身につけただけでは、その分野のエキスパートに簡単に勝てない時代です。
では、どうするか。2,3つの専門性をまたがって身につけるのです。藤原さんもマーケティングや教育事業家などスキルを掛け合わせてらっしゃいます。
ある分野の専門家になるには、1万時間を要すると言われ、これは大体3年から5年です。これを2,3回繰り返せば、100万人に1人の人材になれます。これを達成するには学生時代から動き出した方がよさそうです。
ボクの場合は、「ミュージシャン」「語学」「国際政治修士」がこの先カギになるのかなと思っています。
北野唯我『転職の思考法』
この本は、転職と書いてある通り20,30代のビジネスマン向けなのですが、学生も読むべきです。転職に限ったことではなく、働き方全体に対するヒントをもらえます。
「上司を見て働くか、市場を見て働くか」というのは1番心に残ったフレーズです。つまり、大きな視野を持てということでしょう。上司を見て働いていた場合、会社が潰れてしまったら何もできません。
しかし、会社を通り越して市場の規模で自分の勝ちについて把握していた場合、どこでも働くことができるというものです。
そして、「20代は専門性、30代は経験を取れ」というのもポイントでしょう。市場価値はその人のレア度で決まります。専門性は誰でも取得可能ですが、歳をとると差別化が難しくなるとのことでした。
そして、やはり「自分が好きなこと」「得意なこと」で自分自身をラベリングしていくことが大切だということです。
佐藤留美『仕事2.0』
この本もこれからの時代と仕事について述べています。人生は100年時代を迎えて、昭和や平成時代の働き方はもう既に崩壊しているのです。「パラレルワーク」「W正社員」といったキーワードが並ぶ昨今。これからどう働けばよいのか提言してくれます。
特にボクが気になったのは、「なぜ日本の会社員は勉強しないのか」という部分です。日本のサラリーマンは先進国1学んでないのです。つまり、社会人大学院生が少ないということです。社会人大学院生に限ったことではないですが。
日本の社会人には、改めて何かを学ぼうとする人が少ないのです。
この本では、知識は5年後には使い物にならなくなるとも述べています。つまり、科学的な情報など5年前の知識は全く役に立たないということです。
あと、面白かったのが近年の若い人の仕事に対する価値観の変化です。97年より、事業を起こしたい人は大幅に減少して、自分や家庭のことを優先したい若者が増えています。もちろん、その気持ちは分からなくないのですが、国全体として見たときにはどうなるのでしょうか。
なにせ、定年は70歳ですからね。国は面倒見ないと覚悟を決めた方がよさそうです。この本でも老後資金をどうするか述べられていますが、20代から資産運用して蓄えをしておいた方がよさそうですね。あと70歳でも仕事ができるスキル。
ここ50年で人気企業もガラッと変わっています。今の人気企業だけを見ると、どこかで失敗しそうですね。
まとめ
働き方改革がよく分かる本をご紹介しました。私たちの未来を考える上で、仕事は欠かせません。
ノミネート本はNews Picks系が多めですね。自分自身が思っていることが正しかったと答え合わせをするために、最近活字本を読んでいる気がします。
これからもさらに違った考えの本に出会うと思うので、自分自身の価値観がアップデートされることが楽しみです。