ウズベキスタンでノマドはどう?物価・作業環境・英語など実体験をシェア

私は日本と海外を行き来しながら、海外ノマドワーカーとして多拠点生活を行っている華山です。

今回は2025年に2週間ほど滞在したウズベキスタンで感じた、ノマドワーカーや長期滞在者が知っておくべき7つのポイントをシェアします。

思ったより高い物価に要注意

ウズベキスタンは「安い国」というイメージがありますが、実際は全く違いました。

観光地のレストランでローカルフードを食べても1食600〜800円。ドリンク2杯頼むだけで2,000円近くかかることもあり、ニューヨーク並みの物価水準です。

たとえば、こちらのお店。Googleマップのレビュー欄には、「価格が高い」コメントがたくさんあります。

背景にあるのは7〜9%という高いインフレ率。現地の給料水準がインフレに追いついておらず、外国人向けの価格に転嫁されているのが現状です。

巧妙な外国人価格システム

タクシー、飲食店、博物館など、あらゆる場所で外国人料金が存在します。たとえば、こちらの宿の送迎サービスは、米ドル表記。ライドシェアより2倍の高さでした。

地元の人の2〜3倍の価格設定は当たり前。さらに厄介なのが、レストランで頼んでいないパンやお茶が出てきて、後から有料だと告げられるケース。現地のルールを知らない外国人は簡単にカモにされてしまいます。

健康志向の人には厳しい食文化

中央アジア料理の特徴は、とにかくオイリーなこと。

プロフ、ラグマン、マンティーなど、炭水化物+油+肉という組み合わせで、長期滞在には向きません。ビーガン料理は少なく、あっても観光地価格で高額。サラダもバリエーションが少なく、ダイエットコーラすら見かけない状況です。

ノマドワークに適さない宿環境

安宿でも観光税込みで1泊2,000円以上が相場。

東南アジアの倍近い価格なのに、作業机がなかったり、Wi-Fiが不安定だったりと、ノマドワーカーのニーズを宿側が理解していません。共用スペースもコワーキングスペースとしてではなく、談笑の場として設計されているため、集中して作業するのは難しいでしょう。

移動の度に発生する厳重な保安検査

普通の鉄道駅でも手荷物検査とX線検査があり、空港はさらに厳格です。

ノートパソコンや充電器など、すべてのガジェットをカバンから出して検査を受けなければなりません。私の場合、服に入れていた乾燥剤や炭まで怪しまれて軽い尋問を受けました。7kgの完璧なパッキングをしていても、かなりの時間を取られます。

言語の壁が高い

英語はほとんど通じず、ロシア語かウズベク語が主流。

タシケント中心部のホテルやレストラン以外では、翻訳アプリが必須です。面倒なのは世代によって得意な言語が違うこと。若い世代は英語が通じますが、年配世代はロシア語のみ。相手を見極めて言語を選ぶ必要があり、コミュニケーションに気を使います。

いまだに根強い現金社会

市場ではクレジットカードが使えず、使える場所でも3%程度の手数料がかかる可能性が高いです。

常に現金を持ち歩く必要があり、5,000ソム札(約63円)を何枚も入れると財布がパンパンに。さらにATMが壊れていたり現金切れだったりすることも頻繁にあるため、両替所で事前に現金を用意する古典的な方法が安心です。

まとめ

ウズベキスタンは、サマルカンド、ブハラ、ヒバなど素晴らしい世界遺産都市がある魅力的な国です。

ただし、短期の観光と長期滞在・ノマドワークでは話が全く別。この7つのポイントを踏まえて、滞在計画を立てることをおすすめします。