ミニマリストにとって、買い物は大きな決断です。
基本的に物を購入しないと考えられているミニマリストですが、生活に必要なものは購入しますし、古くなったものは買い替える必要もあります。
そこで今回は、ミニマリストがどのような基準で物を購入するのか、買い物の仕方、失敗談、そして買い物依存に陥るケースについて詳しく解説します。
ミニマリストが物を購入しない理由
ミニマリストは以下のような理由で物を購入しません。
- 自分にとって本当に必要なものを見極める
- 心を動かすものだけを所有する
- 購入前の自問自答
- 断捨離と継続的な見直し
- 物の背後にある価値を見つめる
それでは順番に解説します。
自分にとって本当に必要なものを見極める
ミニマリストが物を購入しない理由の一つは、自分にとって本当に必要なものを見極める力を養うためです。これは、無駄な買い物を避け、真に価値のあるものにだけ投資することを意味します。たとえば、新しいガジェットや最新のファッションアイテムが欲しいと感じたとき、その欲求が一時的なものか、長期的に使用する価値があるかを慎重に考えます。
心を動かすものだけを所有する
ミニマリストは、自分の心を動かすものだけを所有することを重視します。これは、物が単なる機能以上の意味を持つ場合です。たとえば、家族との思い出が詰まった写真や、自分の価値観に共鳴する本など、所有することで自分自身の内面が豊かになるものを大切にします。
購入前の自問自答
物を購入する前に、ミニマリストは「この物が本当に必要か」「これが自分の生活にどう影響するか」を自問自答します。このプロセスは、衝動買いや無駄遣いを防ぐだけでなく、自分の価値観やライフスタイルを再確認する機会にもなります。
断捨離と継続的な見直し
また、ミニマリストは定期的に持ち物を見直し、不要になったものは断捨離します。この継続的なプロセスにより、自分にとって本当に大切なものだけが残るようになります。断捨離は単なる物の処分ではなく、自分自身の生活をシンプルに保ち、心の余裕を生む手段と考えられています。
物の背後にある価値を見つめる
最終的に、ミニマリストは物そのものではなく、その背後にある価値や意味に注目します。物を所有すること自体が目的ではなく、その物がどれだけ自分の人生にプラスの影響を与えるかを重視します。こうして、ミニマリストはシンプルで豊かな生活を実現しています。 このように、ミニマリストの物を購入しないという姿勢は、単なる物質的な節約にとどまらず、深い自己理解と意識的な生活の追求に根ざしています。
ミニマリストの買い物の基準と仕方
ミニマリストは以下のようなことを意識しながら、買い物をしています。
- 心から好きな物にはお金をかける
- それが必要かどうか
- 時間軸で製品を考える
- 未来を想像することも大事
- 無印良品の利用
それでは順番に解説します。
心から好きな物にはお金をかける
ミニマリストの中には、本当にミニマリストなのかと思ってしまうほど他の人には不必要なものを持っている人もいます。
たとえば、カメラや楽器です。なぜ、他の物は全く無いのにこうした物だけ残っているのかというと、最早アイデンティティの一部だからです。自分が好きで仕方なく、自分らしさを出せると思った物には徹底的にお金を出しましょう。この感覚は持っておいた方がよいです。心まで何もなくなってしまいますから。
それが必要かどうか
物を買いたい時に、それが自分が欲しいものなのか、必要なものなのかという疑問を自問自答してみましょう。それで自分が欲しいものだった場合は買うことを辞めます。必要な物の場合は、それがないと生活が不便になる違いがあります。
極端な例ですが、トイレットペーパーなど生活に欠かせない物は購入するという感じです。ちょっと欲しいかなくらいだと辞めておきましょうという話ですね。だからこそ、自然と満足のできるクオリティの高い物を購入する傾向にあります。
時間軸で製品を考える
物を購入する時の指標ですが、値段と時間の軸の両方で考えるようにしています。どういうことかというと、長い時間使うことが決まっている物に関しては高い値段を支払って、短い時間しか使わない物には小さいお金で買える物で充分だという感覚です。たとえば、車など一生に数回しか買い物をしないような物に関してはお金をかけるなどです。
当然長く使うことが予想されますから、お金をかけた方が元が取れます。逆に移動にお金はかけません。たとえば、飛行機などで贅沢な座席は選択しません。なぜならば、飛行機で移動している時間というのは、長い人生の中でたった一瞬だからです。その一瞬のためにお金をかけるのはあまりにも元が取れない行為だと認識しているため、お金をかけないで過ごすのです。
この時間と値段の両方の関係性を見ながら物や事にお金を使うというのは、非常に大事な価値観です。
未来を想像することも大事
また、想像力も大事です。この商品や体験にお金を払ってから自分の未来はどれだけ変わるのか、どれだけ自分にとってプラスになるのかということを考えなければなりません。たとえば、バッグを購入したとします。そのバッグが今後の生活にどれだけ生きてくるのかということです。
毎日の通勤で使うので、お気に入りのバッグを持ち歩いているという自分を想像してみてください。その時に気分が上がっている自分が想像できるか考えるのです。もし、とびきりの笑顔だったら買う価値があるでしょうし、反対に簡単に想像できなかったり飽きないかと考えたりした時にネガティブな感情が浮かんできたならば、購入する理由はないです。見送り確定です。
無印良品の利用
予断ですが、ミニマリストの御用達である無印良品で生活用品は全て統一して物欲を抑えるというテクニックもあります。無印良品は高過ぎて財布に悪いというほどではなく、ほどほどの値段です。
しかし、クオリティはとてもよいのでありとあらゆる物を無印にすれば物欲が消えてしまいます。無印良品のファンになって満足してしまうからです。
ミニマリストが買い物に失敗するケース
「ミニマリストが買い物に失敗するケース」は以下のようになっています。
- ひとつの買い物を考えすぎて時間が無駄になる
- 少数精鋭の高品質にこだわって出費が大きくなる
- お得やポイントを追い求めてかえって損をする
それでは順番に解説します。
ひとつの買い物を考えすぎて時間が無駄になる
ミニマリストは購入するものを慎重に選ぶ傾向がありますが、時にはその慎重さが過度になり、ひとつの買い物に多くの時間を費やしてしまうことがあります。
あれこれとリサーチを重ね、レビューを読み比べ、最終的には数時間も費やしてしまうことも少なくありません。その結果、時間が無駄になり、他の重要な活動に使う時間が減ってしまいます。
少数精鋭の高品質にこだわって出費が大きくなる
ミニマリストは持ち物を少なくする代わりに、高品質なものを選ぶことが多いです。
しかし、そのこだわりが行き過ぎると、必要以上に高価なものを購入してしまうことがあります。少数精鋭を目指すあまり、高級ブランドや最新のテクノロジーに投資しすぎてしまい、結果的に出費がかさんでしまうこともあります。
お得やポイントを追い求めてかえって損をする
ミニマリストでも、お得なセールやポイント還元に魅力を感じることがあります。
しかし、これが逆効果になることも。セールだからといって本来必要ではないものを買ってしまったり、ポイントを貯めるために無駄な買い物をしてしまったりするケースがあります。結果的に、節約するつもりが無駄遣いに繋がり、かえって損をしてしまうこともあります。 このように、ミニマリストであっても買い物に失敗することがあります。
大切なのは、常に自分の価値観や必要性に基づいて賢く買い物をすることです。
買い物依存とミニマリスト
買い物依存からでもミニマリストになれる
買い物依存からでもミニマリストになれます。実際に、そのような経歴を持っている人もいます。たとえば、接客系YouTuberのゆみにゃんさんは、離婚や仕事のストレスで散財していましたが生活を見つめ直して出費を抑えてミニマリストになっています。
一方で、好きな物を好きなだけ買った先に、自分にとって物はそれほど必要ではないと気づいてミニマリストになるケースもあります。
ミニマリストになって買い物依存になるケース
ミニマリストになって買い物依存になる落とし穴も存在します。
単純に物を購入して所持品を増やすというのではなく、消費することに快感を覚えて物ではない体験やデジタルコンテンツにお金を注ぎ込むケースもあります。
これは、ミニマリストになると、趣味や人間関係もリセットして一旦少なくなります。そこで自分の楽しみを見つけられればよいのですが、買い物や消費は、お金を使う背徳感と高揚感があってストレスを発散するために買い物依存になる可能性もあります。
物を買うわけではなく、消費に快感を覚えているので見た目や生活がミニマリストであっても、心は消費の鬼に取り憑かれているかもしれません。もう一度生活を見つめて、自分の好きなものやストレスのない人生を見つけましょう。
まとめ
今回はミニマリストの物の買い方をご紹介しました。
項目 | 内容 |
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ミニマリストが物を購入しない理由 |
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ミニマリストの買い物の基準と仕方 |
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ミニマリストが買い物に失敗するケース |
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買い物依存からでもミニマリストになれる |
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ミニマリストになって買い物依存になるケース |
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ミニマリストにとって買い物は大きなライフイベントでもありますね。しっかり吟味して最善の選択肢を取らなければなりません。
今回ご紹介した方法を参考にしてみなさんも買い物上手になってみてください。