米軍の極寒地被服システム「ECWCS」の中でも、最も実用性が高く、街着からアウトドアまで幅広く使えると評判のLEVEL5。 その魅力と選び方を、ノマドワーカー・ミニマリスト視点で徹底解説します。
先に結論としてお伝えすると、初めてECWCS LEVEL5を買うなら、用途ごとに次のような選び方がおすすめです。
街着+ノマド用途メインなら
→ レプリカのブラック or コヨーテ(Soft Shell Jacket 単体)
ミリタリー好き・ギア沼予備軍なら
→ 実物USGIの UCP or OCP / Multicam ジャケット
登山やバイクでガチに使いたいなら
→ 実物LEVEL5ジャケット+手持ちのレインウェア(LEVEL6的ポジション)を併用
この記事では、その理由と選び方をノマド&ミニマリスト視点で詳しく解説していきます。
ECWCS LEVEL5とは?
ソフトシェルレイヤーの位置づけ
ECWCS LEVEL5は、米軍の拡張式寒冷地被服システムにおける「第5層」にあたるソフトシェルジャケット&パンツです。
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レベル |
名称・用途 |
主な素材・特徴 |
想定環境 |
|---|---|---|---|
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LEVEL 1 |
ライトウェイト・アンダーウェア(下着層) |
吸汗速乾性のあるポリエステル製。長袖シャツ+ロングパンツ |
通年・肌着層 |
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LEVEL 2 |
ミッドウェイト・アンダーウェア |
グリッドフリース素材で保温性アップ。吸湿発熱+速乾 |
寒冷時の中間着 |
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LEVEL 3 |
フリースジャケット |
Polartec® Thermal Pro使用。軽量・保温・通気のバランス良し |
秋〜冬初期 |
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LEVEL 4 |
ウインドシェル(軽量防風ジャケット) |
ナイロンリップストップ素材。防風・撥水性あり |
強風・軽雨下での外層 |
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LEVEL 5 |
ソフトシェルジャケット&パンツ |
ストレッチ性と耐久性を兼ねたナイロン製。透湿防風 |
行動時の外層(登山など) |
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LEVEL 6 |
ハードシェル(防水透湿ジャケット&パンツ) |
GORE-TEX®系生地。完全防水仕様 |
雨・雪・高湿環境 |
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LEVEL 7 |
プリマロフト中綿入りパーカー&パンツ |
高断熱・軽量・撥水。極寒地の静止時向け最終防寒層 |
氷点下〜極寒地・静止時 |
完全防水のハードシェル(LEVEL6)と、保温重視のフリース(LEVEL3)の中間に位置し、「防風・撥水・通気」のバランスに優れた行動着として設計されています。
米軍では「最もフィールドで使われるレイヤー」として知られ、日常的な寒冷地任務ではこのLEVEL5を常用し、豪雨時のみLEVEL6を重ねる運用が基本です。
GEN2とGEN3の違い
ECWCSは現在まで3世代の改良を経ています。特に現行のGEN3(第3世代、2008年〜)は大幅な再設計が行われ、以下の点で進化しました。
- 素材の高機能化: Milliken社製の高密度ナイロンに、難燃性素材(ノーメックス/ケブラー混紡)を採用
- 軽量化: 従来より25%軽量、収納容積も33%減
- デザインの洗練: 収納式フード、ベンチレーション用ジップ、調節可能な袖口など機能的なディテールを追加
- 運用思想の転換: 「常時ハードシェル」から「高通気ソフトシェル+必要時のみハードシェル」へ
GEN2は生地が厚手で無骨な印象でしたが、GEN3は薄手ながら高性能な素材を使い、より洗練されたシルエットになっています。
米軍での用途
LEVEL5は主に以下のシーンで使用されます。
- 風が強く気温が低い環境での行動着
- 小雨や降雪程度の悪天候下での任務
- 激しい運動時の防寒(蒸れにくい)
- 寒冷地での日常的な防寒アウター
単体での適用温度帯は摂氏10度台〜0度前後。下にLEVEL3のフリースやLEVEL7の中綿を重ねれば、氷点下の環境にも対応できます。
GEN3 LEVEL5の特徴(トップ&ボトム)
Soft Shell Jacket(上着)
軽量性と動きやすさ
ジャケットの重量は約600g前後。薄手の生地ながら、わずかにスパンデックス(弾性繊維)を混紡することでストレッチ性を確保しています。厚手の防寒着にありがちな突っ張り感が少なく、腕を伸ばしても屈んでも動きがスムーズです。
「着ていることを忘れるほど軽い」という評価も多く、長時間の行動でも疲れにくい設計になっています。
防風・通気のバランス
高密度織りのナイロン生地が冷風や砂塵の侵入を防ぎつつ、適度な通気性で内部のムレを逃します。防水ハードシェルと違い、激しい活動時でも衣服内が結露しにくく、下層の吸汗レイヤーの働きを妨げません。
脇下には14cmのベンチレーションジッパーを装備。体温調節が必要な時は、このジッパーを開けるだけで換気できるため、脱ぎ着の手間が減ります。
撥水性(完全防水ではない)
重要なポイント: LEVEL5は撥水仕様であり、完全防水ではありません。
シリコン系ポリマーによる撥水加工(DWR)が施されており、小雨程度なら水を玉状に弾きますが、長時間の雨天では次第に染み込んできます。実際のユーザーレポートでは「約5分雨にさらすと水が染み込んできた」との報告もあります。
縫い目にシームテープ処理がないため、そこから浸水しやすいのも一因です。豪雨時はLEVEL6のレインウェアを併用する前提で運用しましょう。
撥水効果は使用や洗濯で低下しますが、市販の撥水スプレーやアイロンの熱で再活性化できます。
カラーバリエーションとディティール
主なカラーとディティールは以下の通りです。
- ACU/UCP迷彩: デジタルパターンのグレー系迷彩。都会的な配色で意外とタウンユースしやすい
- Multicam/OCP: マルチカム系の新型迷彩。現行米軍の主力カラー
- Coyote Brown(コヨーテブラウン): 渋いアースカラー。アウトドアライクなスタイルに最適
- Foliage Green(フォリッジグリーン): 控えめな単色で、ビジネスカジュアルにも合わせやすい
- Grey(グレー): 一部の特殊部隊向けモデルに存在
- Black(ブラック): 米軍正式採用例はなく、レプリカのみ。ただしタウンユースでは最も人気
主なディテール
- 収納式フード: 襟に巻き込み可能。必要ない時は邪魔にならない
- ダブルジッパー: 上下どちらからも開閉可能
- フロント比翼&ベルクロ止め: 風雨の浸入を二重に防ぐ
- 脇下ベンチレーション: 14cmの開閉ジッパー
- 胸元のベルクロパネル: 階級章・ネームテープ用
- 両腕のユーティリティポケット: パッチ用ベルクロ付き
- 裾ドローコード: フィット感の調整が可能
- 面ファスナー調節式の袖口: 風の侵入を防ぐ
Soft Shell Pants(下)
トラウザーズのディテール
パンツの重量は約500g前後。ジャケット同様、薄手ながら高機能な素材で作られています。
ウエスト調整機能:
- 前開きジッパー+スナップボタン留め
- 両脇に幅広のベルクロタブ(5〜10cm程度の調整が可能)
- 着脱式サスペンダー対応(内側に吊り下げ用ループ付き)
厚手の防寒パンツの上から重ね履きする際も、サスペンダーを使えばずり落ちる心配がありません。
ポケット構成
- 前腰部: スルーポケット(下に履いたパンツのポケットにアクセス可能)
- 太もも: 大容量のカーゴポケットが左右に各1つ
- ポケット開口部: ドローコード&ベルクロフラップ付きで荷物の飛び出しを防止
耐久性の工夫
- 膝部分: 立体裁断+二重生地で補強
- 股下: ガゼットクロッチ(マチ布)で動きやすさを向上
- 裾ジッパー: 膝下からの約38cmロングジッパーで、ブーツを履いたまま着脱可能
- ジッパーカバー: 風雨の浸入を防ぐ
注意: 複雑な構造のため、丈詰め(裾上げ)は困難です。購入時はレングス選びに注意してください。
サイドジップの違い(GEN2 vs GEN3)
- GEN2: 膝下から裾までの長いサイドジッパー
- GEN3: やや短めのジッパー設計(約38cm)
GEN3は軽量化と構造の簡素化を図りつつ、実用性は維持しています。
LEVEL5と他レベルの比較
ECWCSの各レイヤーは、それぞれ異なる目的と適用シーンを持っています。
特に混同されやすいLEVEL4・6・7との違いを明確にしましょう。
LEVEL4 vs LEVEL5
| 項目 | LEVEL4 | LEVEL5 |
|---|---|---|
| 重量 | 超軽量(約400g) | 軽量(約600g) |
| フード | なし | 収納式フードあり |
| ポケット | 最小限 | 多数 |
| 生地厚 | 極薄手 | やや厚手 |
| 用途 | 風除け・軽量携行重視 | 防寒・撥水・汎用性重視 |
| 適用温度 | 肌寒い風対策 | 10度台〜0度前後 |
LEVEL4は「軽量さ優先のウインドブレーカー」という位置づけ。フード無し、ポケット最小限で、超軽量・コンパクトに収納できます。高強度の運動時や、LEVEL5の下に着て保温力を高める用途もありますが、防水性は皆無で防寒性も限定的です。
LEVEL5はフードや多数のポケット、耐久性強化などの機能を追加し、より実用的な中量級アウターとして設計されています。「LEVEL4にフードを付けただけで別のLEVEL5に分類したようなもの」とも言われますが、米軍では圧倒的にLEVEL5の使用頻度が高いのが実情です。
LEVEL5 vs LEVEL6
| 項目 | LEVEL5 | LEVEL6 |
|---|---|---|
| 素材 | ソフトシェル(撥水) | ハードシェル(完全防水) |
| 防水性 | 小雨程度 | 豪雨対応 |
| 透湿性 | 高い | 中程度 |
| 運用 | 常用アウター | 必要時のみ着る雨具 |
| 快適性 | 蒸れにくい | やや蒸れやすい |
LEVEL6はゴアテックスなどの完全防水・防風素材で作られたレインスーツです。大雨や暴風雪から身を守るためのレイヤーで、縫い目はすべてシームテープで目止めされています。
ただし透湿性はソフトシェルより低く、生地もややゴワつくため、常時着ると蒸れやすくなります。ECWCSの基本思想は「平時はLEVEL5で対応し、天候悪化時のみLEVEL6を重ねる」です。
LEVEL5 vs LEVEL7
| 項目 | LEVEL5 | LEVEL7 |
|---|---|---|
| 保温材 | なし(生地のみ) | PrimaLoft®中綿 |
| 重量 | 約600g | 約1.5kg以上 |
| 適用温度 | 10度台〜0度前後 | -30℃以下対応 |
| 用途 | 行動着 | 静止時の極寒対策 |
| 動きやすさ | 高い | 制限される |
LEVEL7はPrimaLoft®をたっぷり充填した極寒地用の厚手防寒着(通称「モンスターパーカ」)です。-30℃以下の静止時(哨戒や野営など)にも耐えられる保温性能を持ちます。
見た目は大型の中綿ジャケット&オーバーパンツで、いわば**「携行可能な寝袋」**のような保温着。ただし厚手ゆえ動きにくさは否めないため、活動時は脱いでLEVEL5以下で動き、防寒時に羽織る使い方が基本です。
極寒地でも活躍する米軍の最終防寒レイヤー、ECWCS GEN3 LEVEL7。 ノマドワーカーやミニマリストの間で「究極の一着」として注目を集めているこのジャケットとパンツについて、購入前に知っておきたいすべてを解説します。 [item[…]
ECWCS LEVEL5の着こなし術(ノマド×ミニマリスト視点)
街着としてのソフトシェルの強み
LEVEL5は軍用装備でありながら、無駄のないシンプルなデザインと機能性から、街中でも違和感なく着こなせます。
コーディネートのポイント:
- 全身をミリタリーに寄せすぎず「抜け感」を出す
- ジャケットにスウェットパーカーやニット帽を合わせてカジュアルダウン
- 足元をスニーカーにして外す
カラー別の合わせ方:
- ACU/UCP迷彩: デニムや無地パンツと合わせて主役アウターに
- Coyote/Foliage: チノパンやブラックデニムと相性抜群
- Black: モノトーンコーデに取り入れやすく、最もタウンユース向き
女性がオーバーサイズ気味に着てストリートファッションに取り入れる例も見られ、ユニセックスで楽しめるアイテムです。
インナーはLEVEL2/3が相性良い
ECWCSシステムの強みは、各レイヤーの組み合わせ自在性にあります。
推奨レイヤリング
- 春秋: LEVEL2(吸汗速乾シャツ)+LEVEL5
- 初冬: LEVEL2+LEVEL3(フリース)+LEVEL5
- 真冬: LEVEL2+LEVEL3+LEVEL5+LEVEL7(休息時)
- 雨天: LEVEL2+LEVEL5+LEVEL6
LEVEL3のPolartecフリースは保温性と通気性に優れ、LEVEL5の下に着ても蒸れにくい組み合わせです。
ノマド視点(軽量・耐久・洗濯しやすい)
ノマドワーカーやバックパッカーから見ても、LEVEL5の機能性は魅力的です。
ノマドに最適な理由:
- 軽量でかさばらない: 約600gで、スーツケースやバックパックの隙間に収納可能
- 1着で多役: 防風・防寒・多少の雨除けまで賄える
- ポケットが多い: ガジェットやパスポート、財布などを分けて携行
- 洗濯が楽: 洗濯機で丸洗い可能、すぐ乾く
- シワになりにくい: 長期旅行でも安心
特に気温変化の大きい地域を転々とするノマドには、重ね着調整で幅広い気候に対応できるECWCSは理にかなった装備です。
ミリタリー好き向けの解説(UCP、Multicamの選び方)
UCP(Universal Camouflage Pattern):
- デジタルのグレー系迷彩
- 2004年〜2015年頃まで米軍の主力迷彩
- 「灰色すぎて目立つ」との批判もあったが、都会的な配色で意外とタウンユースしやすい
- 流通量が多く、比較的安価に入手可能
OCP/Multicam:
- 2015年以降、UCPに代わって採用された新型迷彩
- 茶・緑・ベージュのマルチカムパターン
- より自然環境に溶け込みやすい配色
- アウトドアシーンでも映えるデザイン
- 現行品のため、やや高価
コレクター視点: 初期のUCP柄は今後さらに希少価値が上がる可能性があります。一方、実用性を求めるならOCP/Multicamがおすすめです。
サイズ選び
ECWCS GEN3 LEVEL5は米軍仕様のサイズ展開で、一般的な衣類と表記方法が異なります。
サイズ表記の見方
ジャケット:
- 横サイズ: S, M, L, XL, XXL…(胸囲基準)
- 縦サイズ: Short, Regular, Long, X-Long(身長基準)
- 例: 「Medium Regular(M-R)」= 身長約170〜180cm・胸囲中程度
パンツ:
- ウエスト寸と股下長の組み合わせ
- 例: 「Large-Short(L-S)」= ウエスト大きめ・身長低め向け
日本人体型への当てはめ
一般に米軍サイズは「大きめ」です。目安として「米軍Sサイズ=日本のM〜L相当」と考えましょう。
実例:
- 身長174cm・体重68kg → S-Lサイズがちょうど良い
- 身長178cm・64kg → S-Lで、インナーとして着込めるオーソドックスなサイズ感
- 身長180cm・体重82kg → L-L(ロング)が最適
基本的な選び方:
- 日本人は「ワンサイズ下げてちょうどいい」ケースが多い
- 身長170cm前後・細身 → S-Regular
- 身長170cm前後・中肉中背 → M-Short〜M-Regular
- 身長180cm以上 → M-LongかL-Regular
フィット感の考え方
用途別のサイズ選び:
- 重ね着前提(アウトドア): 多少ゆったりめでOK
- 街着として単体で着る: ジャスト〜ややタイトめを選ぶとスッキリ見える
もともとオーバーサイズ気味の設計なので、「同サイズでもかなりゆったり」という感想もあります。特にお尻周りはゆとりがあるため、普段のパンツと同じサイズで問題ありません。
ウエスト調整: ベルクロアジャスターで5〜10cm程度融通が利くので、まず自分のウエスト実寸付近のサイズを選び、長さ(股下)はShort/Regular/Longから最も近いものを選択します。
重要: パンツ丈は裾上げが困難なため、迷ったら短めを選ぶか、ブーツで履くことを考慮して若干長めでもよいでしょう。
在庫と入手性
日本で人気のSやMサイズは玉数が少なく、古着市場でも品薄傾向です。見つけたら即買いを検討しても良いくらい、年々希少になりつつあります。
逆にXL以上の大きいサイズは比較的安価に出回ることもあるので、自分で裾をまとめてオーバーサイズ気味に着るファッションもアリです。
本物の見分け方
NSNとコントラクトナンバー
米軍実物には以下の情報が記載されています。
NSN(National Stock Number):
- 米軍の物資管理番号
- LEVEL5ジャケットのNSN例: 8415-01-547-2766(UCP)
- タグに「NSN」の記載があれば基本的に実物
コントラクトナンバー:
- 米軍との契約番号
- 生産年次やメーカーを特定できる
タグに「US Army Genuine Issue」や上記番号の記載があれば実物です。商品名に「米軍仕様」などとある場合はレプリカの可能性が高いので注意しましょう。
GEN2 / GEN3 / レプリカの違い
GEN2(2006年〜):
- 生地が厚手で無骨
- サイドジッパーが長い
- やや重い
GEN3(2008年〜):
- 生地が薄手で高機能
- 25%軽量化
- デザインが洗練
レプリカ:
- Rothco社、Tru-Spec社などが製造
- 実物にないカラー(ブラックなど)が存在
- 品質はピンキリ(良質なものもあれば粗悪品も)
Patagonia製の”本物”LEVEL5について
Patagonia社は米軍特殊部隊向け被服システム**PCU(Protective Combat Uniform)**の開発に関与しました。
PCU LEVEL5(通称MARSジャケット):
- Patagonia社が開発・製造を請け負った第2世代モデル
- 色はアルファグリーン(灰緑色)やフォリッジなど
- Nextec社のEPIC撥水生地を使用(一部モデル)
- Patagoniaのタグが付く
非常にレアで、中古市場でも数万円台と高価ですが、コレクターズアイテム的な価値が大きく、機能そのものは通常の実物LEVEL5と大差ないと言われます。
ただし生産数が少なく入手困難なため、入手性と価格面では通常の米軍放出品に軍配が上がります。
耐水性は?(is ecwcs level 5 waterproof)
Softshellは「防風・撥水」
結論: LEVEL5は完全防水ではありません
LEVEL5のソフトシェル素材は以下のようになっています。
- ✓ 防風性: 高い
- ✓ 撥水性: あり(DWR加工)
- ✗ 完全防水: なし
シリコン系ポリマーによる撥水加工が施されており、小雨程度なら水を玉状に弾きますが、長時間の雨天では次第に染み込んできます。
完全防水はLEVEL6(GORE-TEX)
防水性が必要な場合の選択肢
- 小雨・降雪程度: LEVEL5のみでOK
- 長時間の雨: LEVEL5+LEVEL6を重ねる
- 豪雨: LEVEL6のみ、またはLEVEL6+LEVEL5
LEVEL6はゴアテックスなどの完全防水素材で作られており、縫い目もすべてシームテープで目止めされています。
ノマドの雨移動での実用性
実際の使用感:
- カフェから次のコワーキングスペースへの移動(5〜10分程度): 問題なし
- 傘併用での雨天移動: 快適
- 長時間の雨中行動: 染み込んでくるため不向き
ノマドワーカーの日常的な雨対策としては、以下の使い分けがおすすめです:
- 小雨・短時間移動: LEVEL5のみ(蒸れにくく快適)
- 本格的な雨: 折りたたみ傘+LEVEL5
- 豪雨・長時間: レインウェア(LEVEL6)を携行
撥水効果が落ちてきたら、市販の撥水スプレーやアイロンの熱で再活性化できます。
LEVEL5レビュー(実際の使用感)
動きやすさ
評価: ★★★★★(5/5)
全体的にゆったりしたシルエットで、元々オーバーウェア(下に重ね着する前提)としてデザインされています。肩や身幅に十分余裕があり、屈んだり腕を伸ばしたりしても突っ張りません。
生地のストレッチ性も相まって、ハードシェルより遥かに動きやすいです。特にパンツは股下マチの効果で足上げしやすく、岩場の登攀でもストレスが少ないでしょう。
快適性・保温性
評価: ★★★★☆(4/5)
「こんな薄手で何を守るのか?」と半信半疑でしたが、実際に着てみると熱がよく逃げて涼しく感じる一方、風はしっかり防ぐので寒くはない、という絶妙なバランスです。
運動中は余分な熱をこもらせず、休止時にはある程度空気の層で保温する設計。脇下のベンチレーション(ピットジップ)を開ければさらに風が通り、脱ぎ着の手間が減ります。
静音性
評価: ★★★★☆(4/5)
動作時の生地擦れ音は小さく非常に静かです。夜間の野営や野生動物の観察など、静けさが求められる状況でもガサゴソ音が少ないのはメリット。
欠点: ポケット類のベルクロ音。「バリバリ」という音は避けられませんが、慣れればゆっくり剥がすことで多少は抑えられます。
狩猟やサバゲーでも人気で、「雨具より静かなので行動しやすい」との評価があります。
耐久性
評価: ★★★★★(5/5)
「薄い生地なのに擦れや引っ掛けに強く破れにくい」という報告が多数。難燃素材なので焚き火の火の粉程度では穴も開かず、ナイロン特有の融け穴が広がる心配も少ないです。
山岳やキャンプで酷使しているユーザーからも「タフで長持ち」との声が目立ちます。
メンテナンス
評価: ★★★★☆(4/5)
基本的に洗濯機で丸洗い可能。「洗濯機でガシガシ洗ってOK」「ゴアテックスのような経年劣化も少なく、気楽に使える」との声もあります。
洗濯のポイント
- 中性洗剤を使用(漂白剤・柔軟剤は避ける)
- ぬるま湯(40℃以下)で弱水流
- 低温のタンブラー乾燥または陰干し
- アイロンをかける場合は当て布をし、中温(120℃以下)で軽くプレス
- ドライクリーニングは避ける
撥水効果を長持ちさせるには、適度に洗濯して清潔に保つことが重要です。汚れが撥水性を低下させるため、むしろこまめに洗った方が性能が維持できます。
総合評価
★★★★★(5/5) – 万能ソフトシェルの決定版
軽量・高機能・耐久性・汎用性のすべてを高次元でバランスさせた、まさに「最強のミドルレイヤー」です。街着からアウトドアまでシームレスに使え、ミニマリストやノマドワーカーにとって理想的な1着と言えるでしょう。
着用シーンとコーディネート実例
アウトドアユース
登山・トレッキング:
- 春秋の登山では、行動中の体温調節に優れる
- 休憩時にフリースやダウンを下に着込めば防寒も効く
- 耐久性が高く藪漕ぎや岩稜帯でも気兼ねなく使える
キャンプ:
- 焚き火の火の粉に強く、朝晩の冷え込みにさっと羽織れる
- 汚れても丸洗いOKなのでタフなアウトドアのお供に最適
バイクツーリング:
- 風切り音を防ぐ防風インナー代わりに
- 冬季ツーリングでミドルレイヤーとして着込める
- 雨具ほど蒸れず、ある程度の雨も凌げる
タウンユース・日常
近年はミリタリーアイテムをファッションに取り入れる動きも定着しつつあります。LEVEL5ジャケットは無駄のないシンプルなデザインと機能性から、街中でも違和感なく着こなせます。
コーディネート実例①: 秋冬の街着
- ACUデジタルカモのL5ジャケット
- 黒のフーディー
- 細身の黒デニム
- 白スニーカー
→ ミリタリー柄をモノトーンで引き締め、迷彩を都会的に
コーディネート実例②: アウトドアカジュアル
- コヨーテブラウンのL5ジャケット&パンツ上下セット
- 厚手フランネルシャツ
- ニット帽
- レザーブーツ
→ 統一感あるアースカラーでアウトドア感満載
コーディネート実例③: ビジネスカジュアル
- フォリッジグリーンのL5ジャケット
- 白シャツ
- ネイビーチノ
- ブラウンレザーシューズ
→ 控えめな単色ジャケットはテーラードジャケット感覚で羽織れて、防寒しつつきれいめスタイルに
コーディネート実例④: 夏フェス/ライブ
- ブラックのL5ソフトシェル(夜露や冷風対策に)
- バンドTシャツ
- カーゴショーツ
- ハイカットスニーカー
→ 夜間の冷え込みを防ぎつつ、動きやすさと収納力も確保
ノマドワーク・旅行
ノマドワーカーやバックパッカーから見ても、LEVEL5の機能性は魅力的です。
旅行での活用例:
- 軽量かつかさばらず、1着で防風・防寒・多少の雨除けまで賄える
- フード収納型なので邪魔な時は畳んでおける
- ポケットが多くガジェットやパスポート、財布などを分けて携行
- シワになりにくく洗ってすぐ乾く
特に気温変化の大きい地域を転々とするノマドには、重ね着調整で幅広い気候に対応できるECWCSは理にかなった装備です。
実際の使用シーン:
- 早朝のカフェ巡り(肌寒い時間帯の防寒)
- コワーキングスペース間の移動(急な雨にも対応)
- 夜間の散策(軽量で疲れない)
- 飛行機の機内(冷房対策に重宝)
おすすめ購入先
|
種類 |
メリット |
デメリット |
価格相場(目安) |
入手先・備考 |
|---|---|---|---|---|
|
実物(米軍放出品 / USGI) |
・本物独自のディテールと信頼性ある性能・ミルスペックタグ/UCP・OCP |
・人気サイズ(S/M)は品薄 |
・中古良品:8,000〜15,000円 |
・国内サープラス専門店・オンライン古着/放出品ショップ |
|
レプリカ(民生品) |
・ブラックなど実物にない色が選べる |
・安価品は性能が弱いことも |
・エントリー:5,000〜10,000円 |
・Tru-Spec / Rothco / Condor・国内ブランド準拠モデル(WAIPER.inc、HOUSTON ほか) |
|
Patagonia製 LEVEL5(PCU等) |
・Patagoniaタグ付きミルスペックという所有欲 |
・価格が非常に高い |
・中古:30,000〜60,000円以上 |
・中古市場のみ(オークション/フリマ/海外サイト) |
|
Multicam / OCP(現行品) |
・2015年以降の主力迷彩で“今っぽい” |
・価格がやや高め |
・中古:15,000〜25,000円 |
・米軍基地周辺のサープラス店・海外ミリタリーショップ(eBay等) |
まとめ(購入したほうがいい人)
ECWCS GEN3 LEVEL5は、以下のような方に特におすすめです。
ノマドワーカー
- 理由: 軽量・多機能・洗濯しやすい
- 活用シーン: カフェ巡り、コワーキング間の移動、旅先での万能アウター
- おすすめカラー: Black、Coyote Brown(シーンを選ばない)
1着で防風・防寒・多少の雨除けまで賄え、ポケットも多いため、ガジェットや貴重品の管理もしやすい。重ね着調整で幅広い気候に対応でき、旅先での万能アウターとして重宝します。
ミニマリスト
- 理由: 1着で多役・高耐久・長く使える
- 活用シーン: オールシーズンの中間着、緊急時の防寒
- おすすめカラー: Foliage Green、Grey(飽きのこない単色)
「少ない持ち物で豊かに暮らす」ミニマリストの理念に合致。LEVEL5一着で防風・撥水・防寒をカバーでき、下にレイヤーを重ねれば真冬にも対応。かさばらず収納性も高いため、限られたクローゼットスペースを有効活用できます。
軽量装備好き
- 理由: 約600gの軽量性・コンパクト収納
- 活用シーン: ファストパッキング、ウルトラライトハイキング
- おすすめカラー: ACU/UCP、Multicam(アウトドアに馴染む)
UL(ウルトラライト)ハイカーにとって、機能を犠牲にせず軽量化できるLEVEL5は理想的。薄手ながら防風・撥水性に優れ、行動着として長時間着用しても疲れません。
ミリタリー初心者
- 理由: 実用性が高く、街着にも使いやすい
- 活用シーン: ミリタリーファッションの入門、タウンユース
- おすすめカラー: Black(レプリカ)、ACU/UCP(実物入門)
「ミリタリーアイテムに興味があるけど、どこから始めればいいか分からない」という方に最適。LEVEL5はデザインがシンプルで合わせやすく、実用性も高いため、ミリタリーギアの入門として最適です。
まずはレプリカの黒から始め、気に入ったら実物の迷彩柄にステップアップするのも良いでしょう。
登山・バイクなど外で動く人
- 理由: 防風・撥水・動きやすさの三拍子
- 活用シーン: 春秋登山、バイクツーリング、キャンプ
- おすすめカラー: Coyote Brown、Multicam(自然に馴染む)
登山では行動中の体温調節に優れ、休憩時にはフリースやダウンを下に着込めば防寒も効きます。バイクでは風切り音を防ぐ防風インナー代わりに、冬季ツーリングでミドルレイヤーとして活躍。
キャンプでは焚き火の火の粉に強く、朝晩の冷え込みにさっと羽織れる頼もしい防寒着です。
よくある質問Q&A
-
Q. LEVEL5は防水ですか?
-
A. 完全な防水ではありません。
耐水圧のあるハードシェルではなく、撥水ソフトシェルなので、短時間の小雨や雪なら弾きますが、長時間の雨では浸み込んできます。実験では5分ほど雨に当てると染み始めたとの報告があり、生地表面は水を弾いても縫い目などから水が侵入します。
したがって防水ジャケット(LEVEL6)のような豪雨対応は期待せず、「多少の雨ならOK、ひどく降ってきたらレインウェア併用」というスタンスでご使用ください。
-
Q. 普段使いする上で洗濯はどうすればいいですか?
-
A. 基本的に洗濯機で洗えます。
具体的な手順:
- 前ジッパーとポケット類をすべて閉じ、裏返してネットに入れる
- 中性洗剤を使用し、温水(40℃以下)でデリケート洗いコースへ
- 柔軟剤や漂白剤は使わない(撥水コーティングを損なうため)
- すすぎを2回行い、洗剤成分をよく落とす
- 脱水後は形を整えて陰干しか、乾燥機なら低温で短時間(10〜15分程度)
汚れがひどい箇所は前処理で軽くブラシ洗いすると良いでしょう。要はアウトドアウェアと同様の扱いでOKです。
-
Q. レプリカと実物、どちらを買うべき?
-
A. こだわり派には実物を、気軽さ重視ならレプリカもアリです。
実物を選ぶべき人:
- ミリタリーマニア、本物志向
- 高い耐久性・難燃素材を求める
- 迷彩柄が好き
- リセールバリューも考慮したい
レプリカを選ぶべき人:
- タウンユースでブラックが欲しい
- 日本人体型にフィットしたサイズが欲しい
- 新品で購入したい
- コスパ重視
迷ったら「まず実物中古の程度良好品」をおすすめします。使ってみて合わなければリセールしやすいですし、実物の質実剛健さは触れて初めて実感できるものだからです。
-
Q. サイズ選びで失敗しないコツは?
-
A. 自分の身長と胸囲(またはウエスト)を測り、米軍サイズ表と照らし合わせましょう。
基本的に「ワンサイズ下げてちょうどいい」ケースが多いです。
目安:
- 身長170cm前後・細身 → S-Regular
- 身長170cm前後・中肉中背 → M-Short〜M-Regular
- 身長180cm以上 → M-LongかL-Regular
パンツは裾上げが困難なため、レングス選びは特に慎重に。迷ったら短めを選ぶか、ブーツで履くことを考慮して若干長めを選びましょう。
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Q. 真冬でも使えますか?
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A. レイヤリング次第で真冬にも対応可能です。
LEVEL5単体での適用温度帯は摂氏10度台〜0度前後ですが、下にLEVEL3のフリースやLEVEL7の中綿パーカを重ねれば、氷点下の環境にも対応できます。
ECWCSシステム全体では-51℃まで対応可能とされており、レイヤリングの組み合わせ次第で幅広い気温に対応できるのが強みです。
最後に
ECWCS GEN3 LEVEL5は、米軍が極寒の戦場で培ったノウハウを結集した、まさに「最強のソフトシェル」です。
軽量・高機能・耐久性・汎用性のすべてを高次元でバランスさせ、街着からアウトドアまでシームレスに活躍する万能アウターは、他にそう多くありません。
ノマドワーカーにとっては旅先での頼れる相棒となり、ミニマリストにとっては「1着で多役」を体現する理想的なアイテムとなるでしょう。
機能美を備えた一着を手に入れて、その快適さと頼もしさをぜひ体感してみてください。