どうも、日本と海外を行き来しながら、7kg前後の荷物で暮らしているミニマリストの華山です。
ノマド生活をしていると、意外と悩ましいのが「お風呂まわり」の持ち物です。
シャンプー、ボディソープ、タオル、カミソリなど、水回りのアイテムは気を抜くと一気に荷物が増えます。しかも、ホテルやゲストハウスの設備は国や地域によってバラバラです。
「清潔でいたいけれど、荷物は増やしたくない」
この記事では、そのジレンマをどう解消しているか、7kg生活の中で僕がたどり着いた「ミニマリスト・海外ノマドのためのバスグッズの考え方」と運用のコツをまとめていきます。
なぜミニマリストは“バスグッズ”を厳選するのか
前提として、ミニマリストにとってバスグッズは「油断すると一番かさばるカテゴリー」です。
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ボトル類はかさばるし重い
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タオルは乾きにくいとニオイの原因になる
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カミソリやケア用品は細かいけれど、積み上がるとそれなりの体積になる
特に海外ノマドの場合、ホテルやドミトリーに置いてあるアメニティの質にかなり差があります。
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ボディソープしかなくて、髪がきしむ
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香りが強すぎて落ち着かない
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そもそもアメニティが置いていない
こういうことは、わりと普通に起こります。
一方で、「心配だから全部持っていこう」とフルサイズで揃えてしまうと、
バスグッズだけで1kg近く増えてしまうこともあります。7kg生活だと、1kgはかなり致命的です。
つまり、バスグッズは以下の3つのバランスをどう取るか、というテーマなんですよね。
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快適さ・清潔さ
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荷物の軽さ
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どこに行っても同じクオリティで過ごせる「再現性」
海外ノマド × バスグッズで最も重要なのは「再現性」
ミニマリスト・ノマド目線で言うと、バスグッズ選びでいちばん大事なのは「再現性」です。
どこの国、どのホテルに泊まっても、
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寝る前にシャワーを浴びて
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自分の好きな匂い・質感のアイテムで体を洗って
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翌朝も同じコンディションでスタートできる
この状態をどれだけ「テンプレ化」できるか。
そのために、全部を自前で持ち歩くのではなく、
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自分で持つべきもの
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ホテル備え付けに任せていいもの
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現地調達で済ませるもの
この3つを切り分けることが大事だと感じています。
たとえば、
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肌に合わないとツラいもの(シャンプー・洗顔など)
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乾きにくいと不快になるもの(タオル類)
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「これがないと一日が始まらない」習慣に関わるもの(髭剃りなど)
こういったものは、自分でコントロールしたほうが安心です。
逆に、
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香りをそこまで気にしないボディソープ
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保湿は現地の安いクリームでも代用できる
こういった部分は、備え付けや現地調達に寄せてしまう。
「全部持つ」のではなく、「どこまで自分で再現して、どこから現地に任せるか」を決めておくと、一気に荷物が軽くなります。
僕の7kgパッキングに入っているバスグッズ
ここからは、実際に僕が7kgの荷物で旅を続ける中で、
「最後まで残ったバスグッズ」をそのまま公開します。
基本スタンスは、
“ホテル任せでいいところは任せる。でも、再現性が必要なところは自前で揃える”
という考え方です。
無印良品「サイドメッシュ歯ブラシポーチ(L)」が母体になっている
僕のバスグッズは、ほぼすべてこのポーチに集約されています。
無印良品の サイドメッシュ歯ブラシポーチ Lサイズ です。
以前はSサイズを使っていましたが、
歯磨き道具以外にも洗剤やイヤホンを入れるようになり、容量不足を感じてLに変更しました。
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横 21.5cm
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縦 4.5cm
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幅 7cm
このサイズ感が絶妙で、
歯ブラシ・歯磨き粉・ボディソープ・洗剤・イヤホンまでまとめて入る のが魅力です。
側面がメッシュで底がEVA素材なので通気性がよく、濡れたままでも嫌なニオイが出ません。
500円前後で買えるコスパの良さも嬉しいところ。
唯一の欠点は「白で汚れが目立つ」くらいで、それ以外は完璧です。
歯ブラシ&歯磨き粉:コンパクトで“日本クオリティ”
歯ブラシは特にこだわりはなく、普段は クリニカの硬め を愛用しています。
世界中どこで買うより、日本のものが一番扱いやすいので帰国時にまとめて補充。
歯磨き粉は アパガード・プレミオ(53g) の小サイズ。
Lサイズのポーチにぴったり入る絶妙なサイズ感で、これを選んでいます。
ホワイトニング効果もあり、ちょっと高めですが
2〜3ヶ月に一度の補充なら、生活に負担はそこまでありません。
重曹パウダー:シャンプー代わり・ボディソープ代わりの“万能選手”
ここがたぶん一番「ミニマリストっぽい」部分です。
僕は 液体のボディソープやシャンプーを極力持ち歩きません。
代わりに、ダイソーの小ボトルに入れた 重曹パウダー を使っています。
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水に溶かして軽いスクラブとして使える
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薄いアメニティしか置いていない安宿でも安心
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固形・液体より軽量で漏れない
旅を始めた頃は「やっぱりシャンプーは必要だろう」と思っていましたが、
結果的に 重曹ひとつで十分 という結論に落ち着きました。
セスキ炭酸ソーダ:洗濯にも使える“旅の裏方”
もうひとつの小ボトルには セスキ炭酸ソーダ を入れています。
こちらは 洗濯用。
洗濯バッグにお湯と一緒に入れてつけ置きするだけで、
汗や皮脂のニオイがしっかり落ちます。
重曹より洗浄力が高く、Tシャツが多い旅ではとても助かる存在。
洗剤の代わりにこれを1本持っておけば、
「どの宿でも同じように洗濯ができる」という再現性が手に入ります。
防水イヤホン:お風呂専用の“気分転換ツール”
僕はお風呂に入る時、少しだけ音楽やYouTubeを流すことがあります。
そんなときに使っているのが SOUNDPEATSのイヤーフリーミニ。
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片耳 3.9g、ケース込み 38g
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IPX7 防水
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USB-C対応
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10分充電 → 2時間再生
AirPods Pro を濡らすのは怖いので、
これは完全に「お風呂専用のサブ機」です。
価格も3,000円台と手頃で、
荷物に入れてもストレスにならないのが気に入っています。
モンベル「マイクロタオル フェイス」:旅タオルの最適解
バスタオルは持ちません。
代わりに、モンベルの マイクロタオル フェイス を1枚だけ。
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35×80cm
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重さ29g
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超速乾
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コンパクト収納
宿によってはタオルが有料のこともあり、
“ヘッジ用”としても役に立っています。
難点は、普通のタオルより“冷たく感じる”こと。
冬場は少し気合いが必要ですが、軽さと速乾性のメリットが大きいので愛用しています。
ウォッシングバッグ:洗濯とセットで機能する
最後に、洗濯用として ウォッシングバッグ を1つだけ。
マグネシウム石けんと一緒に使い、手洗いと時短洗濯を両立しています。
環境負荷を減らす…というほど大げさではありませんが、
自然素材で完結できるのは気分的にも気持ちがいいです。
【ミニマリストの結論】使わなくなったバスグッズ
逆に、7kg生活を続ける中で「これはいらなかったな」と手放したバスグッズもあります。
最初は不安でいろいろ持っていたのですが、旅を重ねるうちに削れていきました。
代表的なのは、このあたりです。
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大きめのバスタオル
家と同じサイズのタオルは、乾きにくく、荷物としても存在感が大きすぎました。
今は速乾の小さめタオルを1〜2枚だけにしています。
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ボトル入りの全身保湿クリーム
しっかり保湿したい気持ちはあるものの、毎回フルサイズを持ち歩くと重たいです。
乾燥がひどい地域に行くときだけ、現地でチューブや小ボトルを買う形に切り替えました。
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入浴剤・バスソルト
「旅先でも癒やされたい」と思って入れていた時期もありましたが、
実際は湯船に浸かれるホテルが限られていて、ほとんど出番がありませんでした。
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替えのカミソリを大量にストック
「切れなくなったら困る」と思って何本も持っていましたが、
世界どこに行っても、ドラッグストアやスーパーで何とかなります。
共通しているのは、「あったら嬉しいけれど、なくても生きていける」もの、現地で簡単に買い足せるものです。
このあたりは、思い切って削ってみると意外と平気でした。
むしろ荷物が軽くなったことで移動のストレスが減り、そちらのメリットのほうが大きかったです。
海外のバスルーム事情:地域別の注意点
海外ノマドをしていると、国や地域ごとに「バスルームのクセ」がかなり違うことに気づきます。
ここでは、よく行く地域を中心に、ざっくりと傾向を書いておきます。
東南アジア:水圧と排水に難ありなホテルが多い
タイ・ベトナム・マレーシアなどの東南アジアでは、
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シャワーの水圧が弱い
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シャワーカーテンがなく、床がびしょびしょになる
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お湯の温度が安定しない
といったホテルに当たることがよくあります。
特に安宿ほど差が激しい印象です。
そのため、体を拭きやすい小さめ速乾タオルや、床が濡れても気にならないサンダルなど、「環境の悪さをならすためのグッズ」があると安心です。
中央アジア:設備は古め、でもお湯はしっかり出ることが多い
キルギスやウズベキスタンなど中央アジアでは、ホテルによって設備の当たり外れはありますが、見た目は古いけれど、お湯自体はしっかり出るというパターンが多い印象です。
ただし、シャワーヘッドが固定で使いづらく、排水口の位置が微妙で、床全体が濡れやすいといったことはよくあります。
ここでもやはり、タオルは乾きやすいものを選んでおくとストレスが減ります。
欧州:バスタブ文化とシャワーブース文化の差
ヨーロッパは国やホテルグレードによってだいぶ違いますが、
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深めのバスタブ+ハンドシャワー
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シャワーブースのみで、湯船はなし
このどちらかに振れることが多いです。
バスタブつきのホテルを選べば湯船に浸かることもできますが、
そもそも「バスタブを前提にしていない宿」も多いので、
湯船ありきで荷物を増やす必要はあまりない、というのが個人的な結論です。
中東:香り強めアメニティが多め
中東方面のホテルでは、
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香りがかなり強いシャンプーやボディソープ
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オイル系のリッチなテクスチャ
といったアメニティが出てくることがあります。
香りや成分が合う人には嬉しいですが、日本の標準的なものに慣れていると、少し戸惑うかもしれません。
このあたりが心配な人は、普段使っているものを小分けにして持ち歩くと、どの地域でも同じコンディションで過ごせます。
北米:ハードウォーターで髪がきしみやすい
北米は、水自体が硬水寄りの場合が多く、シャンプーが泡立ちにくい、髪がきしんだりゴワつきやすいといった悩みが出やすいです。
ここは、
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軽めのトリートメントを少量だけ持っていく
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オイル系のヘアケアを少しだけ足す
など、「一点だけ自前で補う」とかなり快適になります。
荷物を増やさずに清潔感を保つコツ
最後に、バスグッズを増やさずに清潔感を保つための、実践的なコツをまとめます。
ホテル選びの段階で「バスルームの質」をチェックする
そもそもの話として、安すぎるホテルを選ばないことも、荷物を減らすための戦略のひとつです。
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口コミで「シャワー」「清潔」「バスルーム」といったキーワードを見る
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写真で水回りの雰囲気をチェックする
これだけでも、「これはさすがにキツい」という宿に当たる確率はかなり下がります。
少しだけ宿代を上げる代わりに、バスグッズの荷物を減らす、という考え方も普通にありです。
速乾タオルは「干し方」までセットで考える
速乾タオルを持っていても、ハンガーがなくて掛けられない、窓がなくて乾きづらいといった環境だと、結局ニオイの原因になります。
そのため、軽量のS字フックや小型の折りたたみハンガーなど、「どこでも吊るせる仕組み」をひとつだけ入れておくと、タオルの乾きやすさが全然違います。
現地調達と「持たない」ラインを決めておく
バスグッズは、現地で簡単に手に入るものが多いジャンルです。
そのため、あらかじめ
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絶対に自分で持っていくもの
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なくなったら現地で買うもの
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そもそも持たないもの
この三つを決めておくと、パッキングのたびに悩まずに済みます。
まとめ:ミニマリストは「清潔感」を“仕組み”で作る
ミニマリスト・海外ノマドにとって、バスグッズはただの消耗品ではなく、
「どこの国にいても、同じコンディションで暮らすための仕組み」だと思っています。
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すべてを完璧に持ち歩くのではなく、再現性が必要な部分だけを自分で持つ
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ホテル選びや現地調達も含めて「バス環境」として考える
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あったら嬉しいけれど、なくても何とかなるものは思い切って削る
このあたりの線引きが決まってくると、荷物は自然と軽くなり、
「どこに行っても同じようにシャワーを浴びて、同じように眠れる」生活リズムが作れます。
もし今、バスグッズで悩んでいるなら、
一度スーツケースやバックパックの中身を見直して、
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本当に自分でコントロールしたいもの
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現地やホテルに任せてもいいもの
この二つに分けてみてください。
それだけでも、次の旅のパッキングはかなり軽くなるはずです。